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議会での野次、外国ではどうなっている?

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東京都議会の一般質問で女性議員に対し「早く結婚したほうがいいんじゃないか?」という野次が飛びました。

そこで気になるのは「外国ではどうなっている?」ということです。

イギリスの場合、野次は日常茶飯事です。

下は英国議会の公式ホームページにUPされた、ある日のセッションですが、終始、野次が飛びまくっているのが聞こえると思います。(特に4:58以降に激しいdisり合いが聞かれます)

庶民院本会議場では与党と野党が、ひな壇のようなベンチで対峙し、お互いに相手の顔を見ながら議論を戦わせます。

与野党それぞれ「野次飛ばし部隊」と呼ばれる、とりわけ声が大きくてユーモアのセンスがある議員(もちろん、その中には女性議員も含まれています)たちが控えています。「野次飛ばし部隊」として敵・味方から一目置かれるのは、議員として栄誉です。

彼ら、そして彼女たちはお互いに、ウケを狙い、弁舌……いや毒舌を競うわけです。

デビッド・キャメロン首相の様子に注目してください。

この動画からもわかるとおり、党首には、轟々たる野次を制し、議場を自分のコントロール下に置くスキルが要求されるのです。

イギリスの政治家の多くはパブリックスクールやオックスフォード大学などで学びます。それらのエリート校の特色として、子供の頃からディベートをさんざん行い、学友をdisり合いながらパブリック・スピーチの呼吸を覚えてゆくわけです。

1943年に庶民院本会議場を円形にしては? という議論が出た際、ウインストン・チャーチルは「そうすると議論が不活発になってしまう」と警鐘を発しました。

実際、イギリスでもモダンな、教室形式の部屋で行われる公聴会への出席者は少ないです。

同様に、円形議場の形態を取る米議会も議員の出席率は悪いです。

さらに欧州議会の寂しさは、目を覆わんばかりです。

由緒ある保守週刊誌『ザ・スペクテーター』のアシスタント・エディター、イザベル・ハードマンは「野次は議会における討議を活発にし、提起された問題に対し、与野党双方が深く考え、ベストの回答を模索するきっかけを与える。だから野次は民主主義のプロセスとして欠かせない」と主張しています。

(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief、Market Hack

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(2014年6月20日「Market Hack」より転載)

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