BLOG

選挙をボイコットすることでしか、もうこの国を変えることはできないのではないか

こんな意味不明な選挙はこれで最後にしてほしい。

2017年09月30日 15時01分 JST | 更新 2017年10月01日 21時40分 JST

連日の選挙報道を見ていて吐き気がしてくる。

意味不明な理由で衆院を解散する首相。

意味不明な理由で新しい党を立ち上げる都知事。

意味不明な理由でその新しい党にすり寄る野党第一党の党首。

そして、この意味不明な数々の現象を「安倍 VS 小池」の政権選択選挙と銘打って、大騒ぎするメディア。小池さんの党が勝ったら、日本はどう変わるのだろう?少し前まで安倍首相と同じ党の中枢にいた小池さんが率いる党が、そこまで何かを変えるとは思えない。そして、少し前まで自民党にいた小池さんに民進党がすり寄ったということは、自民党と民進党の政策に大きな違いがなかったということの証左でしかない。

要するに私たちは政策のあまり違わない二つの党を差し出され、「政権選択してください」と言われ続けてきたのだ。それは私の住む新潟5区の動きによく表れている。ここから選出された自民党の長島忠美議員が8月に死去したため、自民も民進もあわてて候補者探しを始め、両党とも最初にアプローチをかけたのが、前新潟県知事の泉田裕彦氏だった。要するに両党とも、知名度さえあれば、多少の政策の差異は関係ないということだ。そして、小池氏の知名度に助けてもらおうと、多くの国会議員が群がり、そして、政局の動きをいち早く報道したいメディアもそれに群がる。

置いてきぼりにされるのは、私たちの日常生活に悪影響を及ぼしている数々の無駄な政策と公共事業。

8か国に計17年暮らし、昨年、故郷の新潟県南魚沼市に戻ってきた私は、この地域の道路の多さに驚いている。田中角栄の強い地盤で、数年前までは田中真紀子氏の選挙区だったことと関係しているのか、一日車が一度通るか通らないかのような農道でもしっかりアスファルトで整備されている。

私の住む浦佐地区から、隣接する六日町や小出地区に行くとき、国道17号で行こうか、国道291号で行こうか、または関越自動車道で行こうか、いつも迷う。3本の主要道路が12キロの間隔で平行に走り、さらに最近、「浦佐バイパス」という立派な道路がその間にでき、選択肢が四つに増えた。

AOL
浦佐バイパスの北には国道17号が、南には関越自動車道と国道291号が走るためか、交通量はまばら

同級生や親せきに「浦佐バイパスって必要なの?」と尋ねて、「必要」と答える人はいない。その必要のない道路の事業費は何と200億円!

地元紙、新潟日報を読むと、あちらこちらで数百億円規模の道路建設計画が進み、建設理由に挙げられるのは大抵、災害対策と観光促進。この理由で道路が作れてしまうなら、どこでも好きなところに道路が作れる論理になってしまわないのだろうか。既存の道路では物足りないということを示す指標みたいなのは作れないものだろうか。

「浦佐バイパスなんて必要ない」と豪語する同級生に「じゃあ、選挙とかで変えていけばいいじゃないか」と言ってみたが、「もう昔からのシステムだから、俺たちの手でどうにかできるレベルじゃない。ここで一番強いのは建設業界で、その業界が儲かる仕組みになっている」と言う。

政界では、首相になりたい人や議員バッジを付けたい人たちが政策論争そっちのけで一心不乱になって戦い、メディアはいち早くその動きをキャッチすることで大忙し。田んぼと山に囲まれ、夜になると真っ暗になり、車の音より虫の鳴き声の方が聞こえるこの田舎で繰り返される無駄な公共事業は放置され続けるのだろうか。

どうすれば、この苛立ちを片田舎から霞が関に届けることができるだろう。安倍首相でも小池都知事でもそんなに変わらないのなら、いっそのこと、選挙をボイコットしてみようかな。これだけメディアが騒いで投票率が4割切れば、海外メディアは誰が勝ったかよりも、投票率の低さにより注目するだろう。そしたら、北朝鮮に圧力どころか、どの国からも「最低の投票率で選ばれた首相」と冷淡な目で見られ、政治家やメディアは自分たちの愚かさに気づいてくれるかもしれない。