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【傘の革命】リーダーは17歳。ジョシュア・ウォンは訴える。「僕たちには民主主義の最前線に立つ責任がある」

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ジョシュア・ウォン(黄之鋒、ウォン・ジーフン)氏は、まだ選挙権を持つ年齢にすら達していない痩せた学生だが、現在香港で続いている過去最大規模の民主化デモにおける最も有力な指導者のひとりだ。

ウォン氏は17歳という年齢にもかかわらず、すでに経験豊富な活動家だ。彼は13歳の頃、香港と中国本土とを結ぶ高速鉄道の建設計画に反対する運動に参加した経験がある。そして、ウォン氏は2011年5月、15歳にして、中学生を中心とした学生組織「学民思潮」(スカラリズム)の創始者となった。そして2012年には、香港に中国寄りの「道徳心と愛国心を重視する」学校教育を導入する計画を中止させることに成功した。

ウォン氏はスカラリズム運動で12万人の中高生を集め、街頭占拠デモやハンガーストライキなどを組織したことで、一躍有名になった。

現在は大学生となったウォン氏は今年9月、香港の複数の大学で起きた授業ボイコットを指導した。この運動は、学校以外のさまざまな領域でのストライキや抗議活動の引き金となり、最終的には、香港のビジネス中心街である中環(セントラル)地区の大部分を占領する中環占拠」(オキュパイ・セントラル)活動につながった。2017年の香港行政長官選挙における公平な普通選挙の実現を目指す、市民の不服従運動だ。


ほかのデモ参加者たちとともに「連帯」のジェスチャーを行うウォン氏。

強固な信念を持つこの青年は、中国国営メディアでは「過激派」とされている。ロイター通信の記事によると、ウォン氏は9月27日(現地時間)、学生グループを主導して香港政府庁舎の敷地内に侵入したとして、10人以上の仲間とともに警察に逮捕された(約100人の学生が政府庁舎内へ侵入しようとしたため、これを抑止するため警察が催涙スプレーを使用したと報道されている)。

ウォン氏は逮捕される際、彼を応援する群衆に向かって「香港の将来を握っているのは君たちだ。君たちなんだ」と、叫んでいたと報じられている。

ウォン氏は、40時間以上にわたって拘束された後に釈放されたが、出血を伴う怪我を負っているようだ。メディアは、警察が抗議運動中のウォン氏を強制的に連行した際に生じたものだと報じているが、本人は、乱闘時の怪我だと主張している。

中国政府寄りの現地紙「文匯報」は9月末、ウォン氏は米国政府と緊密なつながりがあり、アメリカ中央情報局(CIA)が香港の学校に浸透しようとしているのを助けていると報じた。ウォン氏はこの報道を否定している。

ウォン氏は、アレックス・チョウ氏(香港学生会総会の事務局長であり、スカラリズム運動の仲間)とともに注目を浴びている。しかし、ウォン氏は崇拝の対象になることは望んでおらず、抗議は集団運動で行うべきだと主張している。

「大勢が参加する運動で、特定の人物が崇拝されるようになるのは大問題です」と、ウォン氏は2012年に香港紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』(南華早報)で述べている。

ウォン氏は「ニューヨーク・タイムズ」紙のインタビューで、「学生たちは、それぞれの時代において、民主主義の最前線に立ち、自分たちの時代の要求に応えていく責任があります。もし学生が前線に立たなければ、ほかに誰ができるでしょうか?」と述べている。

「『パワー・トゥー・ザ・ピープル』とは、階級や学歴、貧富の差に関わらず、香港市民ひとり一人が香港の一部であることを意味するとわれわれは考えています。全員が参加できる機会を持てるべきです」

[Louise Ridley(English) 日本語版:丸山佳伸、合原弘子/ガリレオ]

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