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李小牧さん、帰化して2カ月で新宿区議選に出馬へ「中国に大きなインパクトを」

2015年04月16日 00時16分 JST | 更新 2015年04月16日 00時31分 JST
李小牧

中国出身で2015年2月に日本国籍を取得したばかりの李小牧(り・こまき)さん(54)が、4月26日に投開票が行われる新宿区議選に出馬すると話題になっている。李さんはハフポスト日本版の電話取材に対し、自身が立候補することで中国国民や日本の若者、そしてアジアの人々に対して、民主主義の大切さを訴えられると話した。「当選すれば中国に大きなインパクトを与えられる。日本のことが好きになる人も増える」と述べた。

■「日本に悪い感情を持っている外国人も、印象を変えるかも」

李さんは1960年8月、湖南省で生まれた。バレエダンサー、文芸紙記者などを経て1988年に私費留学生として来日。歌舞伎町に魅せられ「歌舞伎町案内人」として活動し始めた。作家や、レストラン『湖南菜館』のプロデューサーとしても活躍している。中国での生活が27年、そして今、日本での生活も27年と、それぞれの国で生活している期間が、ちょうど同じ長さになった。

李さんは2014年3月、日本に帰化することを宣言。帰化を決めた理由は、「日本のパスポートを持てるから」でも、「中国に帰国した際に、外国人なら捕まりにくいから」でもなく、「選挙に立候補できるから」だという。

「帰化は簡単ではありません。帰化するには、何年もきちんと税金を納めていなくてはなりませんし、日本の法律を守り、犯罪を犯してはいけません。繁華街に住む自分だって帰化できた。そういうシステムがある日本は、素晴らしいと思います。

さらに、日本では誰もが選挙権を持っている。中国では選挙権を持つ人が少ないため、選挙の仕組みすら知らない人が大勢います。政治は中国共産党の一党独裁。繁華街で働く人が選挙に立候補することなど、無理だと思われている。

しかし、日本は違う。国民なら誰でも立候補できて、政治に参加できるんです。私が立候補することで、中国と違って日本は民主主義があってすごいと感じる人が増えると思います。また、中国はこのままでいいのか、と思う人も出てくるかもしれない。

元中国人の私が、日本の選挙に立候補することは、世界的なニュースになりました。シンガポールの聯合早報や、BBCが報じました。また、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で出馬宣言をしたら、800万回転発(リツイート)されました。

私が日本の選挙に出ることは、中国の800万人には知られたかもしれない。しかし、13億人の人にはまだまだ知られていません。もし、私が当選したら、中国紙も報じると思います。どのような形で報じるかはわかりませんが、中国で報じられたら、より多くの人が日本の民主主義の素晴らしさを知ることになると思います。中国だけでなくアジア中の、まだ民主主義がない国の人々も、同じように思うでしょう。日本に悪い感情を持っている人も、印象を変えるかもしれません」

李さんは、さらに、日本の若者も選挙に興味をもつようになるのではないかと話した。李さんが出馬するというニュースを受けて、新宿区の大学に通う20代の日本人大学生が、選挙ボランティアをさせてほしいと電話をかけてきたという。

「日本では投票できることは当たり前で、ありがたいものだと思う人は少ないかもしれません。しかし、私が出馬することで、民主主義が存在するということの大切さに気がつく日本人が増えたらと思います」

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