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「 #保育士目指してるの私だ 」高校生が呼びかけ国会前デモ「夢か、お金か結婚か」【スピーチ全文】

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NURSERY SORA
YouTube / The River
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保育士を目指す高校生の呼びかけで、保育士の待遇改善を求めるデモが3月25日、国会前で行われ、約80人(主催者発表)が集まった。参加者らは「保育士舐めんな」「子供の未来に税金回せ」「保育士の給料いますぐあげろ」などとコール。保育士の待遇の早急な改善を訴えた。朝日新聞デジタルなどが報じた。

共同通信の記事によると、集会を呼びかけたのは都内の高校1年の男子生徒「ソラ」さん(16)。この日のスピーチでソラさんは、デモを呼びかけた経緯を、次のように説明した。全文を紹介する。

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僕の夢は保育士です。小学6年の職場体験で、初めて保育園に行って以来、子供がどんどん大好きになって、保育士という仕事に、憧れて、惹かれていきました。

去年の夏はボランティアで近所の保育園に1週間行きました。それまでは職場体験をした時の記憶で、「保育士=子供と遊ぶことができるとても楽しい仕事」という認識だったのですが、それは全くの誤りで、本当に大変な仕事でした。1週間楽しかったのはもちろんなのですが、常に気を張り、一人ひとりの子供に目を配ったり、しゃがんで、立っての繰り返しで、とても体力を使う仕事でした。これを毎日行っていると考えると、本当に保育士の方を尊敬します。

高校生ぐらいになると、だいたい自分の夢や、就きたい職業がはっきりしてきて、友達とよく将来の話をします。そこで絶対に言われるのは、「保育士か。いい仕事だよね。向いてるよ。でも保育士って給料低いよね」ということです。これは僕の中でかなりの悩みの種になりました。

僕はよく将来のことを想像します。保育士になるという夢を叶えるには、保育士になるには国家資格を取得する必要があり、そのために保育系の大学や専門学校に通い、専門的な知識を学びます。僕は奨学金制度を利用すると思います。無事に学校を卒業できても、重い借金が残ります。当然、借金は返済しなくてはいけません。保育士の給料で返済できるのか、とても不安です。加えて、結婚して子供が生まれたとして、保育士の給料で養っていくことができるのか、それも不安です。

僕だけの収入では厳しいので、きっと共働きになると思います。そうすれば、きっと子供は保育園に預けることになると思います。しかし、今の世の中は、保育園に預けることも簡単ではありません。

何でもできるはずの想像の世界なのに、なぜか暗いんです。想像しただけなのに、とても不安です。いつの間にか僕は、僕の夢である「保育士になった未来」を想像することが嫌になり、「夢か、お金か」、「夢か、結婚か」、天秤にかけるようになっていました。自分自身に二択を迫っていました。そんな自分の状況がすごい苦痛でした。

やがて、「これは自分の意識の問題じゃないのか」と考えてしまいました。「きっと保育士さんはみんな、給料が低くても、そんなの覚悟の上で、何も問題じゃないんだろう。自分が欲深すぎるんだ。自分が求めすぎている。おかしいんだ。わがままなんだ。自分がガマンすればいいんだ」と思いました。

周りの保育士さんや保育士を目指している学生さんはどう思っているのかわからなくて、結局、給料が低いという環境を、無理やり自分を適応させることにしました。でもやっぱりそんなの嫌で、何度も何度も考えて、僕が出した答えは、「そんな二択を迫られない社会であること」でした。「夢か、お金か」。「夢か、結婚か」。そんなどっちも捨てられない二択に迫られたくありません。そのために、保育士の待遇が改善されればいいと思いました。

どうすれば待遇改善されるのかを調べて、保育士の待遇改善をするのは、保育園ではなく国だと知り、政治と生活は切っても切り離せないものだと痛感しました。ただ、ぼくは思うだけで、行動できずにいました。語ることさえできませんでした。でも、そんな僕を、日本中でシェアされた「保育園落ちた日本死ね」のブログが叩き起こしてくれました。

保育士不足による待機児童問題がここまで深刻なのは、なんでだろう。学校の先生はこれからは保育士は需要があると言っているし、周りの友達も、保育士を目指している人が多い。なのに、なぜ保育士が不足しているんだろう。答えはやはり、僕をずっと悩ませていた、給料の低さ、待遇の悪さでした。

給料が低く生活が大変になり保育士を辞める人。資格を持っていても、保育士にならない人が多く、それが保育士不足を招き、結果的に保育園に入れない人が出てきてしまう。僕を悩ませていた待遇の悪さは、僕だけの悩みではなかったのです。僕だけの問題ではなかったです。日本全体の問題でした。

待機児童の数は2万人と言われていますが、ここでいう待機児童の定義はとても狭く、ここに含まれない潜伏的な待機児童の数は200万人とも言われています。保育士の待遇が悪いせいで、保育士が不足している。保育士が不足しているから、子供を保育園に預けられない。これでは少子化は進む一方。本気で少子化を止めたいなら、根本である保育士の待遇の悪さにしっかり向き合い、待遇を改善するべきです。

これらの問題に対し与党は、「保育士の給料を最低2%上げる」といいいました。これは4000〜5000円アップだそうです。しかし、考えてみてください。保育士の給料は全職業の所得平均より、10万円以上低いです。その中で4000〜5000円、これで給料が上がったといえるでしょうか。待遇が改善されたといえるでしょうか。

他にも「年に2回試験を行い、有資格者を増やす」だとか、「無資格の人に保育園で働かせる」とか…。「問題の本質は、そこじゃないんだよ!」と思います。これら与党の対策からは、とても保育士のことを考えているとは思えないし、保育士を舐めているとしか思えません。はっきり言って、まかせられないです。この人たちは、日本の未来なんてどうでもいいのかと、疑問を抱かずにはいられません。

もはやこの待遇が悪いという問題は、保育士だけの問題では無いのです。日本の未来に関わる、重大な問題です。この問題を見過ごし、少子化をどんどん進めるのか。待遇を改善してくれって、もっともっと訴えて、政治を動かして、もっともっと子供を育てやすい社会にして日本を活かすか、本当に、一人ひとりの思い次第だと思います。

僕たちはいつだって、おかしいことにはおかしいって言えるんだから、何回でも声を上げましょう。たった一回の抗議で社会は変わらないかもしれない。けど僕は今日、確かに変わると確信できます。保育士になった後のことを想像する未来は、決定的に、昨日までの想像とは違ってくると思います。具体的にはまだわからないけれど、きっと良くなる、絶対良くなるって、そう思います。

その想像を、本当のものにするために、まだ僕は立ち止まりません。あきらめることはできません。そして絶対に声を上げることを止めません。しつこいくらいにでも「保育士の待遇改善」と叫び続けます。それが、選挙権を持たない高校1年の僕にもできる手段だからです。それが、未来に繋がると確信しているからです。私は保育士の待遇改善と、国民のための政治を求めます。

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