椎名林檎、リオ閉会式で引継ぎ式の音楽監修 東京五輪は「衝撃的な出来事」 思い語る

「今打ち込んでいること、繰り返し鍛錬していることっていうのは、どうしたらどのような形で実を結ぶのかというのがイメージができるのは夢がある」

リオデジャネイロ・オリンピック最終日の8月21日(現地時間)、マラカナン競技場で行われた閉会式の2020年東京オリンピック・パラリンピックへの「フラッグ・ハンドオーバー・セレモニー」でのパフォーマンスは、音楽家の椎名林檎さんが音楽監修を務めるなど、日本のポップカルチャーを先導するクリエイターたちの夢の競演となった。

東京五輪のエンブレムなどが現れたパフォーマンスのフィナーレで使用された曲は、椎名林檎さんのアルバム「毒苺」などに収録されている「望遠鏡の外の景色」。これは、2012年に初演され、2015年にはパリの国立シャイヨー劇場でも公演が行われた俳優・劇作家の野田秀樹さんの舞台「エッグ」のために書き下ろされた楽曲。「エッグ」は20世紀に大衆を熱狂させた「スポーツと音楽」、そして戦争をテーマに、架空の競技「エッグ」に情熱を注ぎ、オリンピック出場を夢見るアスリートや女性シンガーソングライターを通じて批評的に社会を描いたものだった。

閉会式後にNHKで放送された椎名さんは、「体操なんかはすごく楽しみです。4年に1回でなかなか頻度も多くないですし、それを目の当たりにできることは、それぞれの人生に揺さぶりをかけてくる衝撃の出来事ですよね」と東京五輪への期待を語った。

さらに、子供たちに東京五輪が与える影響について「今打ち込んでいること、繰り返し鍛錬していることっていうのは、どうしたらどのような形で実を結ぶのかというのがイメージができるのは夢がある。世界がどうなっても変わらない価値を持ち続ける子供たちが、ずっとバトンを渡していってくれるように環境は整えないといけない。それは大人の義務。(五輪開催は)子供にとってすごく健全な心身に、健やかな大きな働きがありますよね。楽しみです」と話した。

ユニバーサルミュージックの公式サイトによる椎名さんのプロフィールは以下の通り。

1998年デビュー 1stアルバム『無罪モラトリアム』、2ndアルバム『勝訴ストリップ』が共にミリオンセラーを記録。

2004~2012年は東京事変の活動も並行。

映画「さくらん」、舞台「エッグ」「三人吉三」の音楽制作、TVドラマ「カーネーション」「ATARU」「○○妻」他主題歌を手掛けるなど多角的に活躍。SMAP TOKIO石川さゆり 真木よう子を始めアーティストへの楽曲提供/プロデュースも精力的に行っており、2014年に提供楽曲ばかりを収録した初のセルフカバーアルバム『逆輸入~港湾局~』をリリース。同年6月ワールドカップ開催に際してのオファーに応えNHKサッカーテーマソング「NIPPON」を発表。11月には5年半ぶりとなるオリジナルアルバム『日出処』をリリースし、アリーナツアー「林檎博’14 –年女の逆襲-」を開催。

第31回 日本アカデミー賞 優秀音楽賞、 平成二十年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。

▼画像集が開きます▼

OLYMPICS-RIO/CLOSING

【リオ五輪】閉会式

注目記事