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「世界で最も悲惨な動物園」のシロクマ、イギリスの野生動物公園が引き取りに名乗り

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ANIMAL ASIA
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中国・広州のショッピングモール内にある動物園「極地海洋世界」は、動物たちを薄暗い囲いの中に閉じ込め、見物客に晒し続けるという過酷な環境から、「世界で最も悲惨な動物園」と呼ばれている。

こうした悲惨な状況をうけて、イギリスのヨークシャー野生動物公園が、この動物園にいる「世界一かわいそうなシロクマ」の引き取りに名乗りを上げた。新しい棲み家を提供するという。

「世界一かわいそうなシロクマ」と呼ばれる「ピッツァ」は現在、単独で飼育されている。この悲惨な動物園には、ホッキョクギツネ、オオカミ、シロイルカ、セイウチもいる。

シロクマの悲惨な状況が7月に報道され、狭い場所に隔離されている写真がインターネットで拡散された。写真は動物園の訪問者が撮影したものだった。

ヨークシャー野生動物公園は、ピッツァの引き取りを決めた。50万人を超える人々が動物慈善団体「アニマル・アジア」が極地海洋世界の閉鎖を求めるキャンペーンを始め、50万人以上が賛同した。アニマルズ・アジアは、ヨークシャー野生動物公園の申し出を歓迎した。

野生動物公園にはシロクマに適した生息場所がある。アニマルズ・アジアはヨークシャー野生動物公園の「シロクマ救済プロジェクト」を「革新的な保護地」と位置づけ、「狭苦しいショッピングモールの動物園とは対照的」と説明した。


【参考記事】
中国には「世界で最も悲惨な動物園」がある 逃げ場のないシロクマの悲惨な姿は...(画像)


■ 「素晴らしい施設で暮らせるだけでなく、仲間たちと一緒にいられる」

専門家らは、シロクマは十分なスペースと施設を与えられてない場合、囚われていることで大きなストレスを感じると話している。ピッツァは前後に体を揺らすなど、不穏な行動がみられる。

もしピッツァが引っ越せば、10エーカー(約4万平方メートル)の土地と2つの湖のある場所で暮らせる。大きいほうの湖は水深8メートル以上で、野生の中で飛び込むことができる。

ヨークシャー野生動物公園の「シロクマ救済プロジェクト」は「革新的な保護地」となる。アニマルズ・アジアの動物愛護担当ディレクターのデイヴ・ニール氏は、「これは極地海洋世界にとってもいいことです。間違いを正すチャンスを得たのですから」

「ヨークシャー野生動物公園から素晴らしい申し出があり、ハッピーエンドとなるでしょう。そして、彼ら (極地海洋世界) の受けた非難はプラスに転じ、新しい歩みとなります。彼らと話すと、動物の施設と飼育について、彼らは間違いを犯していることに気付いているのが分かります。動物に最高の環境を提供する飼育員らと活動している団体として、私たちはピッツァが最終的にヨークシャー野生動物公園に移ることができて嬉しく思っています。素晴らしい施設で暮らせるだけでなく、仲間たちと一緒にいられるのです」

ヨークシャー野生動物公園は、極地海洋世界が二度と別のシロクマや同様の大きさの動物を飼わないことを条件に、ピッツァを引き取る。

輸送にかかる費用は、中国側から引き渡し承諾が得られた後に寄付を募る予定だ。

ハフポストUK版より翻訳・加筆しました。

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