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トランプ氏が攻撃的なのは睡眠不足のせい?

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アメリカ大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は、どうしてむずかる赤ん坊のような人物になってしまったのだろう。

「どうやらトランプ氏は、自分で何を言っているのかわからなくなって、すっかりくたびれちゃったみたいですね」と、MSNBCの「モーニング・ジョー」の司会者ミカ・ブルゼジンスキー氏は、大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏についてこう分析する。

トランプ氏が子供じみた振る舞いをする理由はおそらく、「そろそろベッドに行きなさい」と言ってくれる大人が周りに一人もいないからだろう。

「どうやらトランプ氏は、自分で何を言っているのかわからなくなって、すっかりくたびれちゃったみたいですね」と、ブルゼジンスキー氏は、トランプ大学をめぐる訴訟を扱う連邦裁判所の裁判長に向けたトランプの「徹底した差別主義者」的な発言についての議論でこう語った。

トランプ氏は、メディアで一人サーカスを演じる主役兼舞台監督のように、メディアに出ずっぱりだ。しかも、睡眠時間の短さを自慢の種にしている。

「もう69歳になるんですね」と「モーニング・ジョー」のもう一人の司会者ジョー・スカボロー氏が言った。「それで照り付ける太陽の下で毎日2回、3回、4回と演壇に立って人々に話しかけているのです。ほとんど寝ていないでしょう。疲れ切ってしまうのも当然です」

「すべて納得ずくでやっているのでしょう。こうしてすっかり疲れ切ってしまうのも、明らかに計算しているのでしょう」

トランプ氏は、睡眠時間が平均で3〜4時間くらいだと語っている。これは、アメリカ国立睡眠財団が65歳以上の人に勧めている睡眠時間のほぼ半分だ。大統領候補である今、神経科学や睡眠医学、それに経営科学の全領域にまたがる研究結果にもとづき、睡眠不足はトランプの職務遂行能力に重大な影響を与えることになると指摘しておきたい。

■ 睡眠不足は異常な行動につながる

「睡眠不足が重なると、精神に根本的な影響を与えます」と、ワシントン州立大学の心理学教授ポール・ホイットニーはハフポストUS版に語った。「科学的な調査から、睡眠不足になると感情をコントロールする力が低下することが分かっています。ですから、睡眠不足が重なると情緒的な反応が大きくなり衝動的になるのです」

ホイットニー教授のチームは、睡眠不足がもたらす様々な影響を科学的に検証した結果から、前の作業の結果を見て次の作業について素早く決断を下すような仕事をしている人は、睡眠不足によってその職務に大きな影響を受けてしまう、と説明する。

ホイットニー教授が「認知的柔軟性」と呼ぶこの能力は、特に緊急事態への対応時に必要となる。いくつもの出来事が進み、情報が入り乱れる中でいつ、どのような行動をとるのがベストか状況に応じて柔軟に対応する能力だ。

「睡眠不足によって致命的な失敗が起きたと思われる事例もたくさんあります」と、ホイットニー教授は言う。例えばスリーマイル島原発やチェルノブイリ原発事故、スペースシャトル「チャレンジャー」の爆発事故も睡眠不足が一因だったと言われている。

極まれに、睡眠時間が6時間未満でも心身の調子を保てる人はいるとホイットニー教授は語った。「しかし、自分は睡眠時間が少なくても平気だと考えている人の多くに、重大な心身の問題がみられるのは間違いありません。通常、人はどこかに障害があったとしても自分では良く分からないものなのです」

トランプ氏は、一度下した判断を疑うことはほとんどないようだ。NBCニュースのケイティ・トゥール記者は「モーニング・ジョー」で、トランプ氏は日和見主義者だと語った。「トランプ氏はデータよりも自分の勘を信頼するんです」とトゥール記者はトランプ氏の著書『トランプ自伝』を引き合いに出して語った。

「トランプ氏が会場に入る時はいつも自信たっぷりです。特別な準備をしていないこともあります。そして会場の様子を素早く察知し、そこでどうするかを判断するのです。この選挙戦を通じて、彼はずっとそうしてきました」と、トゥール記者は語った。


JONATHAN ERNST / REUTERS

また、トゥール記者は、トランプ陣営のスタッフが少ないことを指摘している。ブルゼジンスキー氏はトランプ氏はまた、「今日はこのくらいにしておこう」などと決して言わないようだ、と指摘した。

「トランプ氏は眠らない男です。極端に神経過敏ですね」と、ブルゼジンスキー氏は語った。「1日24時間働きづめで、歯止めが利かないみたい」

■睡眠不足が敵愾心に変わる

トランプ氏の睡眠不足がその行動に影響を与えていることがよく分かる。

「一般に、睡眠不足になればイライラが募り、敵対的になり、物事を素直に見られなくなり、認知上のエラーや誤った判断をしがちになります」と、ワシントン大学フォスター・ビジネス校の準教授で、睡眠や睡眠不足が行動倫理やチーム作業の成績、意思決定などに果たす役割を研究しているクリストファー・バーンズ博士はハフポストUS版にこう語った。

バーンズ博士の研究によると、睡眠不足のリーダーに比べて十分な休養を取っているリーダーの方がカリスマ度が高いという。

バーンズ博士は、その実験結果について、政治的なバイアスがないものとして扱った上でこう語った。「トランプ氏に対してどんな意見を持っていようと、睡眠不足にはいいことは一つもなく、弊害だけがあるのです」

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ハフポストUS版編注:ドナルド・トランプ氏は世界に16億人いるイスラム教徒をアメリカから締め出すと繰り返し発言してきた嘘ばかりつき極度に外国人を嫌い人種差別主義者ミソジニスト(女性蔑視の人たち)、バーサー(オバマ大統領の出生地はアメリカではないと主張する人たち)として知られる人物である。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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