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「トランプ大統領の議会演説に反対」イギリス下院議長が訴え(発言全文)

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JOHN BERCOW
イギリス庶民院(下院)のジョン・バーカウ議長 REUTERS/Neil Hall | Neil Hall / Reuters
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イギリス庶民院(下院)のジョン・バーカウ議長は2月6日、アメリカのドナルド・トランプ大統領を「人種差別主義であり性差別主義」だとして厳しく非難し、トランプ氏がイギリス議会のウェストミンスター・ホールで演説することに強く反対すると明言した

バーカウ下院議長は、11世紀に建築されたこの場所で両院を前に演説を行うことは「勝ち取るべき栄誉」であり、「自動的に得られる権利」ではない、と述べた。

テリーザ・メイ首相が1月にワシントンを訪問してトランプ氏と会談し、トランプ氏を国賓として招待して以降、イギリスでは公式訪問をめぐって激しい議論が巻き起こっている。

バーカウ議長は6日、トランプ氏がイスラム圏7カ国から米国への入国を禁じる大統領令を出す以前から、英国議会での演説には反対だったと述べた。トランプ氏が入国禁止の大統領令を署名したのは、メイ首相がワシントンを後にした直後だった。

バーカウ議長の発言は次の通り。

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私が申し上げたいのは、他国の指導者が英国議会で演説を行うというのは自動的に得られる権利ではなく、勝ち取るべき栄誉なのだということです。また、議会演説なしでの公式訪問は過去に多くの前例があります。

2つめのポイントは、国会議事堂に関してです。ウェストミンスター・ホールの門戸を開く鍵は、庶民院(下院)議長、貴族院(上院)議長、式部長官の3人が握っています。通常は、我々の合意に基づき、この建物が演説などの目的に使用されるわけですが、かの高潔な紳士に、彼の時期尚早な動議に署名したすべての人々、その他の方々に言わなければなりません。入国禁止令が発令される以前から、私はトランプ大統領がウェストミンスター・ホールで演説を行うことに強く反対していました。大統領令が発令された今、その思いはより一層強く、トランプ大統領の英国議会演説には断固反対します。

王室の間に関しては、あまり強くは申し上げませんが、公式訪問する指導者が議会演説を行う場合、慣習的に、両院議長の連名で招待状が送られます。しかし、私はトランプ大統領を招待したいとは思いません。

我々はアメリカとの関係を重視しています。公式訪問が行われるかどうかは、議長の権限を超えた問題です。しかし、この国会の場に関する限り、人種差別と性差別に反対し、法の元での平等と司法の独立を支持する我々の姿勢は非常に重要であり、下院において慎重に考慮されるべきだと考えます。

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野党労働党のジェレミー・コービン党首も、トランプ氏による議会演説に反対を表明し、バーカウ議長の異議申し立てに同意した。

トランプ氏のイギリス公式訪問中止を求めて、180万人を上回る人々が署名している

トランプ氏の前任だったバラク・オバマ前大統領は、2011年に初めてイギリスを公式訪問した際、ウェストミンスター・ホールで演説を行った。過去の演説者には、ローマ教皇ベネディクト16世、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領、ミャンマーの民主化運動を率いたアウンサンスーチー国家最高顧問兼外相などが名を連ねている

ハフィントンポストUK版より翻訳・加筆しました。

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