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プール飛び込み全面禁止は「もやしっ子」 スポーツ庁長官・鈴木大地氏の発言に批判相次ぐ

2017年03月08日 16時33分 JST | 更新 2017年03月13日 18時49分 JST
Alexander Hassenstein via Getty Images
BUENOS AIRES, ARGENTINA - SEPTEMBER 05: Daichi Suzuki talks to the media during a Tokyo 2020 Bid Committee press conference ahead of the 125th IOC Session at Sheraton Buenos Aires Hotel and Conveention Centre on September 5, 2013 in Buenos Aires, Argentina. (Photo by Alexander Hassenstein/Getty Images)

学校のプールでの飛び込みについて、「1メートルのプールでも飛び込みの練習はできる」「なんでもかんでも危険だからと全面禁止し、もやしっ子を育てあげていくのはどうかなと思う」――。鈴木大地スポーツ庁長官の発言をめぐり、インターネット上では波紋が広がっている。

これらは、プールに飛び込んで生徒がけがをした事故を背景に、東京新聞のインタビューに答えた鈴木氏の言葉だ。同紙WEB版(3月7日付)に掲載され、内容をめぐりTwitterなどで議論になっている。

鈴木氏は、プールでの飛び込みに対する考えを尋ねられると、「水深が3メートルあれば、まったく事故にはならないだろう。だが維持費や建設費の問題もあり、水深が浅く、小さな子も使えるようにと、プールの構造上の問題があったと思う」と、危険性があることを認めた。

それでも、「なんでもかんでも危険だからと全面禁止し、もやしっ子を育てあげていくのはどうかなと思う」と禁止に反対する立場を示した。

「水深1メートルのプールでも飛び込みの練習はできる」と強調し、事故を防ぐためには「指導法が問題で、質の高い教員を採用することが大切だ」と訴えた。

鈴木氏の発言や飛び込みスタートに対し、Twitter上で相次いだ反対の声をまとめた。

危険を回避する能力が身に付かなくなることを理由に、鈴木長官が飛び込みスタートの禁止に反対であることについて、「競技による危険より『もやしっ子』を問題だと思っている。そんな環境で子どもに運動させられるか」「事故で一生を棒に振る子が出ても構わないレベルなのか」と疑問を呈する意見が出た。

施設環境については、「プールがすぐに深くなったり、飛び込みを安全に教えられる先生が増えたりするわけではないし、現実的に安全に飛び込みができる環境は学校にない」と懸念する声があった。

「飛び込みと『もやしっ子』とは関係ない。スポーツ選手になるのでなければ、飛び込みができなくても何も困らないでしょう」と、飛び込みスタートは必要ないと訴える人もいた。

■飛び込みで事故で後遺症も

学校のプールに飛び込んだ子どもが、けがをする事故が全国で起きている。

鳥取県の町立小学校で2016年7月、6年生の女子児童が飛び込みの練習中に頭をプールの底に打つけがをし、首の痛みや手のしびれなどの後遺症が残った。

飛び込みが苦手な生徒が、指導に当たっていた教員が不適切な発言をプレッシャーに感じ、事故につながった可能性があると町の教育委員会が指摘したと、3月4日にNHKが報じている。

東京都や長野県でも、いずれも高校3年の男子生徒がプールに飛び込み首を骨折。事故を受けて授業での飛び込みを原則禁止にしている。


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