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吉田松陰の短刀と判明 魂を込めて渡米、140年ぶりに里帰り

2017年03月29日 00時57分 JST | 更新 2017年03月29日 18時46分 JST

アメリカの個人宅で見つかった短刀は、幕末の思想家、吉田松陰のものだった。3月29日までに群馬県前橋市が、鑑定結果を発表した。上毛新聞などが報じた。

松陰の妹である寿(ひさ)は、初代群馬県令、楫取素彦(かとり・もとひこ)の妻となった。その寿が、生糸の販路開拓のためアメリカへ渡る桐生出身の実業家、新井領一郎に贈ったものだという。140年ぶりに日本に里帰りした短刀が、前橋市内で一般公開されることになった。


■形見の短刀とは?

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短刀の柄と鞘

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短刀の刀身

短刀は全長42センチ。室町時代の槍を、短刀に作り直したとみられる。新井領一郎の子孫でカリフォルニア州バークレー在住のティム新井さんが前橋市に寄託した。

短刀の存在は、新井領一郎の孫で戦後駐日大使を務めたライシャワー氏の妻が1987年に出版した「絹と武士」で触れていたが、詳しい所在は分かっていなかった。

前橋市は2016年8月、ティム新井さんから短刀を日本に送ってもらい、調査していた。その結果、群馬からアメリカに運ばれた松蔭の短刀と判明した。

「絹と武士」によると、寿は「この品には兄の魂が込められているのです。その魂は、兄の夢であった太平洋を越えることによってのみ、安らかに眠ることが出来るのです」と短刀に託した思いを述べていたという。

この短刀は、前橋文学館で3月31日から5月7日まで一般公開される。

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吉田松陰像(山口県文書館蔵)


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