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男性はなぜ同性のヌードを嫌がる? フットボール選手の裸「見たくない」その背景は

2017年06月29日 01時45分 JST | 更新 2017年08月18日 15時43分 JST

(ESPN)

男性アスリートのヌードと女性アスリートのヌードに対する反応は、これほど違うものなのか。

アメリカのスポーツ雑誌ESPNは毎年、「ボディ特集」でヌードやセミヌードになったアスリートの身体にスポットライトを当てる。

2017年は、アメリカンフットボール選手のジーク・エリオットと、世界ランキング1位になったこともあるデンマークのテニス選手、キャロライン・ウォズニアッキが美しい身体を披露した。

ジーク・エリオットのヌードGIF

エリオットは、一糸まとわぬ姿で水しぶきを浴びながらフットボールを持つ。しかし多くの人、特に男性にとって、男性のヌードは「許せない」ことらしい。

エリオットの画像がESPNのTwitterに投稿されると、非難や嫌悪のコメントがたくさん寄せられた。

「ジークはいい男だが、ESPNのフォローをやめなきゃいけない。アイザイア・トーマスの尻に続いてこれ?」

「これ自分のタイムラインから消して欲しい」

「スポーツのSは、ストリッパーのSじゃない」

「朝飯の前に見たくない画像」

「何これ」

「ESPN、もう見る価値ないな」

一方、キャロライン・ウォズニアッキの画像には、男性からの怒りや嫌悪感を表すコメントはほとんどなかった。

キャロライン・ウォズニアッキのヌードGIF

「グランドスラムで優勝する前に、セックステープがリークされるかも」

「ウィンブルドン以外で活躍するんじゃ......」

「スマッシュしたい」

「裸の女性=良い 裸の男性=見たくない」なのだろうか?

アート目的のヌードであっても、スポーツ選手のヌードであっても、身体の一部をみせるヌードであっても、裸に対するダブルスタンダードが存在していることがわかる。

未だに、多くの人にとって裸の男性が雑誌の特集となるのは驚きなのだ。女性のヌードは数々の雑誌に掲載されているが、世間の激しい非難は招かない。しかし男性の場合は違う。

「昨日、ESPNのボディ特集に気分を害した男たちが、特集を非難していたの、面白かった」

女性たち(セクシュアル・アイデンティティに関係なく)にとって、他の女性のヌードは見慣れた風景だ。ESPNやスポーツ・イラストレイテッドなどのスポーツ雑誌からヴァニティ・フェアやローリングストーンといったファッション誌や音楽雑誌まで、女性のヌードは珍しくない。女性の体は、社会で消費されたり、アートの対象となったりしている。

だから、男性たちのエリオット非難には、皮肉を込めたこんなコメントが投稿されている。

「『モノ扱い』されるのがOKなのは女性だけってことですよね。わかってる」

「ストレート男性のこの画像へのコメント、めちゃくちゃウケる!」

また、エリオットの写真についたコメントの多くにみられるのが「俺はゲイじゃない」といった反応だ。まるで、コメントをした男性たちは、他の男性の身体に対して不安な気持ちを抱いているように思える。

ヌードのフットボール選手を見ることで「ゲイになる」のではないか、公然と非難しなければ自分も同じだと思われるのではないか、他の男性の体を美しいと言えば自分の男らしさが脅されるかのではないか。そういった不安だ。

「彼のレジュメに「ホモセクシャル」を足した方がいいね」

非難が殺到したヌードだが、エリオット自身は気にしていないようだ。特集のインタビューで「私の体は、幼かった子供から大人への変化をみせていると思う」と語っている。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

▼ESPN 「ボディ特集」2015(画像集)▼

ESPN 「ボディ特集」2015


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