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ミャンマーで「恋チュン」ダンスを 普段と違う素顔、チームビルディングの一歩に

2016年12月09日 22時42分 JST | 更新 2016年12月09日 22時42分 JST

雨季が終わりに近づいているヤンゴンからミンガラバー!

今回はミャンマーでのNGO駐在員時代にした、小さな挑戦についてお話しします。

重い空気を打破したい!

以前の記事でお伝えした通り、私とシニアスタッフとの衝突もありましたが、その他スタッフ同士の衝突、長く勤めていた日本人マネージャーの急な退職など、さまざまな出来事により当時は事務所内が重い空気に包まれていました。

「このままではいけない、今の状況を変えなければ!」

抜け出したいと思っていた私に訪れたチャンスは、別の地域に赴任する日本人駐在員の結婚でした。

ちょうどAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を、JICAなどさまざまな団体が踊ることが流行っていた時代。あの「一体となる感覚」に憧れていた私は、自分の団体の仲間たちで踊って、結婚お祝いビデオを制作する計画に乗り出しました。

とはいえ... 正直、みんなで踊ることに「やりたくない」って言われたら?

スタートしてみたところでノリが悪かったら...?

数カ月前に暴動が起きてミャンマー政府から一時撤退を要請されたような不安定な地域でしたから、「そんな場所で、こんな提案は受け入れられるだろうか」と不安でした。

計画はしたものの、この一歩に対しては両足に1トンの足かせがついているような気持ちでいました。

「みんなのこと、何も知らなかった」

ただ「みんなで一緒に何かを作り、一緒に達成感を味わいたい。それが絶対にチームビルディングにつながる!」。そう考え、朝礼で「恋するフォーチュンクッキー」のミュージックビデオを見せました。

心臓がバクバクだったのを覚えています。

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▶とりあえず楽しく踊る!

「なにそれ」と、目が点になっているスタッフ。苦笑いするスタッフ。自分がそれをやると理解せず、ただ日本のアイドルのダンス動画として興味深そうに見つめるスタッフ。あははっと笑い出すスタッフ。

不安は増すばかりでした。

ともあれ、次の日から朝礼後に練習の時間をとりました。

私がカメラの横で踊ってみせて、それに合わせてみんながカメラに向かって踊る。エアロビクスのインストラクターのようにハイテンションで大きく踊って見せました。

そんな私のダンスを見て、みんなケタケタと笑いながらとりあえず踊りだしました。

毎日練習しているうちにみんなが練習を楽しみにしていることが伝わってきました。

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▶寡黙なエンジニアたちも踊っている

寡黙な印象しかなかったエンジニアスタッフがゲタゲタと笑いながら踊っていました。

いつもあまり元気がなく、積極的に仕事をするタイプではなかったスタッフが練習終了後もYoutubeを見ながらイキイキと踊り続けていました。

おとなしめだった経理担当の女の子が「ちゃんと踊りたいからしっかり教えてほしい!」と真顔で言ってきました。

きっと参加したくないと言いだすだろうなと思っていた年上のスタッフが「これ、エクササイズに良いから毎朝やろうよ!」と言ってきました。  

私は気がつきました。

私、みんなのこと、何も知らなかった。数ヶ月ものあいだ一緒に過ごしていたのに、みんなのこと、みんなの素顔を知らなかった」

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▶室内で練習中に停電が起きてもみんな踊り続けます

お互いを知る工夫を

思いきって踏み出した一歩で気づいたのは、仕事中の態度だけを見てそれぞれどんな人間かを判断していた、ということでした。

この一歩が、私とスタッフとの関係をぐっと近づけるきっかけとなりました。

日本のような「飲みにケーション」ができない地域(紛争後の不安定な状況から夜間外出禁止令も出ていました)でしたが、だからこそ色々なアイデアを試して、スタッフのことを知り、同時に私のことも知ってもらう。

信頼関係を築いていくことの大切さ、思いきって一歩踏み出してみることの大切さを学びました。

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ライター

寺澤 彩/Aya Terasawa

子供ショーMC、テーマパークスタッフ、ハリウッドで女優(?)、営業経験後、国連平和大学で国際法と人権を学び修士号取得。NGO職員としてミャンマーの紛争後の地域にプロジェクトコーディネーターとして勤務後、現在ミャンマー人職員400人以上の現地企業にて新規事業部のマネージャーとして勤務。コーチングを活かし、社内の人材育成やチームビルディングに取り組む。バスルームシンガー、ライフコーチ。

 

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