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我々イスラム教徒は「シャルリー・エブド」を支持する

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LILLE
People hold placards reading in French 'I am Charlie' during a gathering in front of the prefecture in Lille, northern France, on January 7, 2015, following an attack by unknown gunmen on the offices of satirical weekly Charlie Hebdo. Heavily armed men shouting 'Allahu Akbar' stormed the Paris headquarters of a satirical weekly on January 7, killing 12 people in cold blood in the worst attack in France in decades. AFP PHOTO / DENIS CHARLET (Photo credit should read DENIS CHARLET/AFP/Gett | DENIS CHARLET via Getty Images
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今朝11時頃に起きた冷酷な12人の虐殺(死亡者は現時点の数字)はいまだかつてない恐怖だ。職業に対する熱意以前に、彼らが他でもない、人間であったのは言うまでもない。つまり、誰も生死を決める権限などない。しかし彼らの職業は奪えるわけもなく、それぞれがジャーナリストで報道の自由を象徴する者たちだった。

我々イスラム教徒は「シャルリー・エブド」を支持する

イスラム嫌悪主義者や懐疑論者が全責任がイスラム教にあると長々と説明するのが既に目に見えている。しかし、この短い意見表明を通して私が強調したいのは、イスラム教徒は「シャルリー・エブド」を支持する、ということだ。イスラム教徒が「シャルリー・エブド」を支持するのは、報道の自由を大切にし、そして何よりも、根本的で大きな敬意を生命に抱いてるからだ。生命は神のみが奪う。

だから、私は「シャルリー・エブド」を支持する。暗殺されたジャーナリスト、デザイナー、従業員の遺族に寄り添い、彼らの悲しみに共感する。愛する者の死は誰かの身に起きうる、最も非人道的なことだ。しかしイスラム教徒として、そしてフランスでのイスラム教にまつわる疑問について多くの記事を書いてきた人間として申し上げなければならないことは、この事件はイスラム教、そしてイスラム教の開祖が引き起こしたことではないということだ。ある人間が殺人を犯した、それだけのことだ。

彼らはその他にもイスラム教徒が許さないことをしてしまった。開祖の名を汚し、美しい宗教であるイスラム教の名を堕落させたのだ。この美しい宗教の名の下で遂行されたこのような残虐行為を、どのように正当化できようか? 我々は断言する。今ここに、イスラム教徒は「シャルリー・エブド」を支持する。

我々イスラム教徒は暗殺者に立ち向かう

彼らは、不正を前にしても常に忍耐強かったという開祖の名の下に行動した。イスラム教の開祖が道を歩いているところを女性から毎日ゴミを投げられていたという逸話がある。正義を訴えることもできたが、彼は何もしなかった。彼が忍耐強かった証拠である。その女性がゴミを投げつけてこなかったある日、開祖は彼女の具合が悪いのだと考えた。汚物で襲われなかったがゆえに、彼女の調子を気遣った。この忍耐と己の内なる憤怒との戦いこそが、真のイスラム教ではなかろうか? これこそが寛大な開祖からのメッセージなのではないか? イスラム教が強制、兵器、そして暴力でしかないと考える人々は、この上なく美しいメッセージを見逃している。

ジャーナリストを冷徹に虐殺することで、彼らは全人類を傷付け、深い傷を残し、そして激怒させた。かつてイスラム教の開祖が「一人の殺人は全人類を殺すに相当する」と説いたのを知らなかったのだろうか? 彼らは「宗教に暴力はない」と記したコーランの神聖な節を隠蔽したのだろうか? 教えの名の下、殉教者によって神から人類に与えられた最も美しく尊い生命の光が奪われたあとで、誰が帰還できようか?

ジャーナリストを冷徹に虐殺することで、彼らは全人類を傷付け、深い傷を残し、そして激怒させた。イスラム教徒として、私は風刺を容認しないし、彼らのユーモアが面白いとは思わないが、「一人の殺人は全人類を殺すに相当する」というイスラム教の教えから、「シャルリー・エブド」を支持する。

ご遺族のもとに、祈りが届きますように。

このブログはハフポストフランス版に掲載されたものを英訳し、日本語に翻訳しました。

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