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私たちは性の不平等を終わらせたいのです。そのためには、一人一人の参加が不可欠なのです

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EMMA WATSON
MIGUEL ROJO via Getty Images
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このブログはイギリスの女優で国連「UNウィメン」親善大使のエマ・ワトソンが2014年9月20日にニューヨークの国連本部で行われた「UNウィメン」の「HeForShe」キャンペーンの演説全文である。

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今日、私たちは「HeForShe」というキャンペーンを開始します。

私が今、どうしてみなさんに呼びかけているのか。それは、みなさんの協力が必要だからです。私たちは性の不平等を終わらせたいのです。そのためには一人一人が参加することが不可欠です。

これは国連で初めて行われるキャンペーンです。私たちはできる限り多くの男性と少年たちが男女平等の代弁者となるように挑戦し、刺激したいと思っています。

また、ただこうやって話すだけではなく、それを実感できるものにしたいのです。

私は6カ月前、大使に任命され、フェミニズムについて語ることが多くなりました。話せば話すほど、女性の権利に対する闘いは、ほとんどの場合、男性嫌悪と同義語になってしまっていることを実感するようになりました。私が確信できることが一つあるならば、こうした問題に終止符を打たなくてはならないということです。

参考までに、フェミニズムとは定義上で「男性と女性が平等な権利と機会を持つべきだとする信念。これは両性の政治的、経済的、社会的平等の定義である」とされています。

私は性別による考え方について8歳ごろから疑問を持つようになりました。それは両親のために準備していた劇の監督に私がなりたいと言ったら、他の子たちから「えらそうに」と言われ、戸惑ったからです。男の子たちが何かをやろうと言い出した時には、そんなことはありませんでした。 

14歳の時、私は一部の報道で性的対象のような扱いを受けました。

15歳の時、私の女友達は所属していたスポーツチームを次々と辞めていきました。「男勝り」だと見られたくなかったからです。

18歳の時、私の男友達は彼らの感情を私に表現することができませんでした。

フェミニストであろうとする決断が、自分にとって難しい事態を招くとは思っていませんでした。しかし最近、自分なりに調べた結果、フェミニズムは好ましくない言葉として使われていることがわかりました。

実際、私は表現が過激で、あまりに強力で攻撃的であり、協調性がなく、男性嫌いで、そして魅力的じゃない意見を言う女性として分類されているようなのです。

なぜこの言葉がそれほど不快なのでしょうか?

私はイギリス出身で、自分が男性の同業者と同じ額を支払われることは女性として正しいと思っています。私は自分の体について、自分が決められることは正しいと思います。

私は、私の代わりに女性たちが我が国の政策と決議に参加することは正しいと思います。

私は、社会的に男性と同じくらい尊重されることは正しいと思います。

しかし残念ながら、こうした恩恵を全ての女性が受けられる国は一つもないと断言できます。

世界中のどの国も、未だに男女平等を確立したと言えるところはありません。

こうした権利こそが人権なのだと自分は思います。私は恵まれた人間です。

私の人生は本当に恵まれています。それは両親が私が娘だからといって愛情をそぐようなことをしなかったからです。私の学校は、私が女子だからといって何かを制限することはありませんでした。私を指導した人たちは、私がいつか子供を生むだろうからといって可能性を過小評価することはありませんでした。私に影響を与えてくれたこうした人たち一人ひとりが、今日の私を作り上げたのであり、男女平等の親善大使たちなのです。彼らはこの事実を知らないかもしれません。しかし彼らこそが隠れたフェミニストなのです。

そして私たちはもっとそういう人たちが必要なのです。フェミニストという言葉が嫌いでも、その言葉自体が重要なのではなく、その背景にある理念と大きな志が大切なのです。なぜなら、世界の女性たちが私と同じ権利を受けられていないからです。実際に、統計的には、ほんの少数だけです。

1997年にヒラリー・クリントン氏が北京で女性の権利について有名な演説をされました。残念ながら、彼女が変えたかったことの多くは未だに現実として残っています。

しかし私が一番引っかかったのは、その演説を聞いていた男性がたったの3割だったことです。もし全体の半分しか招待されなかったり会話に入るのが歓迎されない状況だったら、どうやって世界に変化を与えることができるでしょうか?

男性のみなさん、私はこの場をみなさんへの正式な招待状を送る機会にしたいと思います。男女平等はみなさんの課題でもあるのです。

なぜなら、今も私の父親が、親としての役割を社会の中で低く評価されてきたのを見てきました。子供の私が、母親と同じくらい彼の存在を必要としているにもかかわわらず、です。

男らしくないと見られるのを恐れ、助けを求められずにいて精神的に病んでしまう若い男性たちを見てきました。実際に、イギリスでは自殺が20歳から40歳までの男性の間で最大の死亡原因となっています。これは交通事故、がん、そして心臓疾患も上回ります。男性として成功に必要なものはこれだ、という歪んだ概念によって男性が自信を失い、不安に陥る姿を見たこともあります。男性もまた、平等の恩恵を受けてはいないのです。

私たちは、男性がジェンダーの固定概念に縛られていることをふだん話題にはしません。しかし私にはそう見えます。そして、男性がそうした固定観念から自由になれば、女性の側にも自然に変化が訪れるはずです。

もし、男性が女性に認められるために男らしく積極的になる必要がなければ、女性も男性の言いなりにならなければとは感じないでしょう。もし男性が女性をコントロールする必要がなれければ、女性も男性にコントロールされる必要はありません。

男性、女性、どちらも弱さを感じる自由があります。男性と女性どちらも強くなる自由があります。今こそ私たち全員が、性別を2つの対極的な理想としてではなく、繋がっているものとして認識する時です。

もし、私たちが私たちではないもので、お互いを定義するのを止め、ありのままの私たちとして定義しはじめたら――全ての人々がもっと自由になります。そしてこれこそが「HeForShe」の核心なのです。これは自由に関することなのです。

私は、男性にこの足かせを取り外してほしいのです。それによって彼らの娘、姉や妹、そして母親が偏見から解放されるだけでなく、彼らの息子たちも弱さを持つ人間であっても許されるように。彼らが手放した自分らしさを取り戻し、そうすることでより本物で完全な姿の自分になれるように。

みなさんは、このハリー・ポッターガールは一体何様なんだと思うかもしれません。お前が国連の舞台で何をしているんだと。それは実に的を射た疑問です。信じてほしいのですが、私も同じ疑問を自分自身に問い続けています。私がこの場にふさわしいかどうかはわかりません。わかるのは、私がこの問題を真剣に考えているということです。そして私は、現状を改善させたいと思っています。

また、今まで自分の目で見てきたことを通して、そして機会も与えられたことで何か発言していくことが私の使命だと感じています。イギリスの政治家エドモンド・バークは「悪の勢力が勝つのに唯一必要なものは、十分な数の良い男と女が何もしないことだ」と言いました。

この演説をするにあたって緊張感と疑念が頭をよぎる時、強く自分自身に言い聞かせました。私でなければ、誰がやるのか。今でなければ、いつやるのか。もしみなさんに機会が訪れて同じような迷いを感じたときには、この言葉が助けになるかもしれません。

なぜなら、現実はもし私たちが何もしなければ、今後何十年先になっても、または私が100歳近くになっても、女性が同じ仕事をして男性と同額の報酬をもらえないかもしれません。世界の1550万人の女の子たちが、この先16年間の間に少女として結婚します。そして現在のスピードなら、アフリカ人の女の子たちが中等教育を受けられるようになるには2086年までかかります。

もし、あなたが平等を信じるなら、あなたも私が先ほど述べた「隠れたフェミニスト」かもしれません。

そうならば、私は拍手を贈ります。

私たちは、私たちを一つにする言葉を見つけられていません。しかし良いニュースもあります。私たちが一つになれる運動があることです。それを「HeForShe」と呼びます。私はみなさんが一歩を踏み出し、声を上げて、彼女のために彼になることを奨励します。そして自分自身に問いかけてください、私でなければ、誰がやるのか。今でなければ、いつやるのか。

ありがとうございました。

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「HeForShe」についてもっと知りたいときは、ウェブサイトを参照のこと。

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