Huffpost Japan
ブログ

ハフポストの言論空間を作るブロガーより、新しい視点とリアルタイムの分析をお届けします

Engadget 日本版 Headshot

「PS4 Neo」の存在、ソニーが公式認める どんなゲーム機か?

投稿日: 更新:
印刷

sony neo

うわさの上位版プレイステーション4、開発名「Neo」の存在をソニーが公式に認めました。

ソニーのゲーム部門SCE (ソニー・コンピュータエンタテインメント)、あらため SIE (ソニー・インタラクティブエンタテインメント)のグループCEO アンドリュー・ハウス氏はFT紙によるインタビューで、ハイエンドの新型PS4を発売する予定であること、新型は性能が向上するものの「PS5」ではなく、現行のプレイステーション4と併売することを明らかにしています。

ps4

4K対応の上位版PS4は、今年3月の開発者カンファレンスGDC直後から、説明を受けたという開発者筋の証言で話題になってきました。名称は4Kに本格対応することから「PS4K」、改良版であることからPS4.5、また開発コードネームとされる「NEO」など。


4Kゲーム対応の上位版PS4「PS4K / プレイステーション4.5」、PS VRより前に発表?

ハウス氏の発言をかんたんにまとめると:

・「ハイエンド」な新型プレイステーション4を発売する。
・新型は4K対応(の拡張)や、現行PS4より高度なグラフィック性能を備える。
・いわゆる「次世代機」やPS5ではなく、現行PS4と同じ世代の上位版であり、両方が併売される。
・導入の理由は、約5年ごとに新型に入れ替わり断絶しやすい伝統的な「世代」の考え方を脱して、スマートフォンやPCなど常に進化し続けるプラットフォームの利点を取り入れること。
・ターゲットはハードコアゲーマー。および4Kテレビにアップグレードした消費者。
・価格は新型PS4 (NEO)のほうが高い。逆ザヤでは売らない(本体だけでも利益が確保できる値段で売る)
・新型PS4は上位互換。今後のPS4ゲームは、現行の通常版PS4と新型のハイエンドPS4の両方で動く。
・すべて、あるいは大多数のPS4ゲームは新型PS4に対応する。(注:おそらく、新型で動かないPS4ゲームもあるという意味ではなく、ほとんどのゲームのは新型PS4で遊ぶと高精細になったりFPSが向上するなど、上位性能の恩恵を受けられるという意味)
・開発者は現行PS4対応に加えて、新型PS4用に手を加える必要がある。ただし負担は小さい。
・新型PS4は、来週のゲームイベントE3では発表しない。発売時期についてはまだ明かさない。

性能差や具体的な価格差、年内に発売を控えるバーチャルリアリティ周辺機器 PS VR との関係などまだ秘密の点も多いものの、おおむね事前のリーク情報どおりの内容です。

E3前にトップがひょっこり認めるのは意外ではあるものの、ゲーム機の発表は本体だけでなくソフトの開発進捗やライバルの動向など、難しい要素が多いのはご存知のとおり。

過去の世代でも、ライバルの発表内容を事前に察知してあえて直前に自社製品の価格や発売日をぶつけるなど、常に探りあいのゲームが繰り広げられてきました。

ソニーは今年のE3で正式に発表しないと事前に明かすことで手札にカードを残しつつ、うわさで期待していたファンに勝手にがっかりされないよう期待マネジメントをしたと考えられます。

上位版PS4はソニーから説明を受けたという開発者筋のリークでうわさが広がりましたが、マイクロソフトも新型の上位版 Xbox を準備中とのうわさがあります。

Xbox One は「台数は見込めるはずだから、会社の戦略的に普及させたい高価な新技術を量産する手段に使おう」と欲を出したらライバルに足をすくわれるという、まるで前世代のPS3をなぞるかのような理由で苦戦しており、E3を前に約50ドルの値下げを発表したばかり。

従来の「世代」の考え方を改め、PCやスマホのようなサイクルで進化させてゆく方針についてはマイクロソフトの幹部も以前から語っているため、実際に上位版 Xbox を準備していても不思議はありません。

それどころか、普及台数で大差を付けられたうえにライバルはVRブームも取り込んで盛り上がる現状から一刻も早く風向きを変えるため、高性能な新型なりの起爆剤を投入する動機はソニー以上にあります。

開発者筋のうわさレベルでは、マイクロソフトは新型 Xbox を来年発表の予定で開発していたものの、ソニーが近い時期にNeoを投入すると知り、慌てて今年のE3に発表を前倒したようだ、とまことしやかに語られていました。

ソニーがこのタイミングでNeoの存在を認めつつ、E3では出さないと明言したことで、マイクロソフト側はもしE3で発表すればソニー側に価格や発売時期で後出し対応を許すことになり、出さなければ劣勢のまま手をこまねいて待つしかない、面倒な状況になったともいえます。

来週から始まるE3 2016で上位版PS4と上位版Xbox Oneの激突が見られないのは残念ですが、マイクロソフト側ではWindows 10とXbox Oneの親和性を武器にする動きもあります。この世代のコンソールはまだまだ面白い展開が待っていそうです。

(2016年6月11日Engadget日本版「ソニー、上位版PS4「Neo」を認める。現行プレイステーション4と併売するハイエンド版」より転載)

【関連記事】