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選挙の結果を受け留め、その要因を考える ~都議選、参院選を終えての私の総括

2013年07月26日 00時43分 JST | 更新 2013年09月24日 18時12分 JST

参院選は、事前の予測通り自民党の圧勝で終わりました。自民党の勝因は、国民の多くがアベノミクスに期待していることやスタートして半年余りの安倍政権の安定を求めたからであると考えます。それは裏を返せば、長く続いてきた経済停滞による閉塞感や毎年のように首相が替わる国政の不安定さへの反動でもあると言えるでしょう。

また、衆参〝ねじれ〟による国会の機能不全を是正したいとの思いが働いた結果でもあるでしょう。

いずれにしても、自公連立政権は向こう3年間の政権運営を国民から託されました。言い換えれば、〝ねじれ〟などを理由に、政治の停滞、あるいは不作為は許されない状況になったわけです。

一方、私たち日本維新の会は参院での議案提出が可能になる2ケタの議席獲得を目指しましたが、8議席という結果に終わりました。昨年末の総選挙に比べて投票率が6.7%減ったにせよ、比例票が1,226万票から635万票へ"半減"しており、すべての都道府県で得票数が減る結果となってしまいました。何を基準に勝ち負けを論ずるかで、人の見方は異なりますが、私は、明らかに党勢が減退した上記の結果は負けと認めなければならないと考えます。

今回は選挙前から厳しい闘いになるだろうことが各種メディアで伝えられていましたが、それにもかかわらず多くの方々からご支援・ご支持をいただきました。この場を借りて厚く感謝申し上げます。

今回の結果に関し、マスコミでは幹部の責任論も取りざたされていますが、それは組織として議論し決めていかなければなりません。現段階では、一議員として、私なりに今回の選挙を総括しておきたいと思います。

参院選と、その直前に行われた東京都議会議員選挙の結果を受けて、有権者から下された評価はいかなるものだったのか考えてみます。

それは一にも二にも、日本維新の会という政党が、橋下徹共同代表への評価に左右されるという性格を色濃く帯びているということです。橋下代表への期待感が上がれば得票数が上がり、そうでなければ下がります。先の総選挙はそのいい面が現れ、今回の参院選は悪い面が現れたということです。

しかし、きちんとしたリーダーシップが発揮されている組織というのはそういうものなので、トップに左右されることは否定すべきことではありません。

一方で、総選挙以降の二回の国会を通じて、具体的行動をもって日本維新の会の改革姿勢を十分に国民の皆さんに伝えることができていなかったと思われ、党として一丸となった国会活動が不十分だったという反省があります。

5月にマスコミを賑わせた、橋下代表の、いわゆる慰安婦などについての一連の発言は、結果として選挙に影響したことは否めません。発言内容の核心はけっして間違ったものではありませんが、代表自身も認めている不適切な表現が含まれていたことへの批判、選挙前ということで他党から政争の具として批判される一方で同調が得られ難かったこと、一部マスコミが恣意的に報道したこと、などにより国民に誤解が生じてしまいました。橋下代表の真意がきちんと伝わらなかったのは残念でなりませんし、それをサポートする我々の努力もまた足りなかったと認めざるを得ません。

発言後の1か月半の間、東京都議会議員選挙と参議院選挙に携わってきましたが、次第に発言の真意を理解してくれる人が増えてきたという実感があります。ただ、短期間で失地回復というまでには及びませんでした。

さて、今回の参院選の後、基本的には向こう3年間、国政選挙はないものと思われます。

内憂外患が山積している今、日本維新の会は我が国を再建していくための原動力たる存在になることを目指してきましたが、今回の選挙によって数の上では難しくなってしまいました。

衆参の選挙を通じて、国民から大きな負託を受けた自民党を中心とする現政権には日本のかじ取りをしっかりやってもらうことを期待しつつ、我々は日本を危機から救い出すための政策案や修正案の建設的な提案をしていかなければなりません。同時に、〝何でも反対〟ではないものの、相変わらずの自民党の癒着政治や先送り政治については厳しい批判を加えていかなければなりません。

私たちはそのような行動をしていくべく、具体的な政策を磨きながら秋の臨時国会に備えたいと思います。

政治にかかわらず、過去の偉人たちの事績を見ると、すぐに思った通りの結果が出ているとは限りません。むしろ、大義があればあるほど、その道のりは困難であるといっていいでしょう。

私はそのことを肝に銘じつつ、あらためて日本再建を託された者の一人として真摯に行動していく所存です。

引き続きのご指導、ご支援を心よりお願い申し上げます。

(※この記事は、「中田宏のオピニオン」に掲載された7月25日付記事の転載です)