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契約社員

2014年01月31日 18時29分 JST | 更新 2014年04月01日 18時12分 JST

契約社員とは?

アクリフーズ群馬工場で発生した冷凍食品農薬混入事件で、49歳契約社員の男が逮捕され、ついに容疑を認めた。今回の報道で容疑者が「契約社員勤続8年」ということに疑問を持つ人が多いと思う。

契約社員というのは、おもに3通りある。

(1)役職なしの正社員に準ずる。

この立場での契約社員は、"試用"といえる。正社員に昇格される可能性が高く、半ば将来を約束されたも同然だ。ただし、役員や管理職が"正社員として採用しよう"と判断しない限り、一定の期間に達すると契約更新となる。

実際、契約社員から正社員に昇格した人がいれば、契約社員のまま退職した人もいる。

(2)正社員として定年退職後、嘱託(しょくたく)として再雇用される。

正社員の定年退職が近づくと、後輩に仕事を引き継がせて退くことが多い。ただし"定年退職後も力が必要"と会社が判断し、本人が了解した場合については、嘱託として引き続き仕事を続ける。有給休暇の日数については、繰り越しとなる。

嘱託の期間については人によって異なる。いずれは後輩に仕事を引き継がせるため、適任者が現れるまでの"つなぎ"という役割を持つ。

(3)アルバイトに対し社会保険に加入させたものをさす。

アルバイトというのは非正規雇用であるが、社会保険の加入は可能だ。この場合、メリットが多い。

・保険証は国保から社保に変わる。

・履歴書の職歴欄に記入できる(入社年月については、社会保険加入時からとなる)。

・退職届が受理されると、離職証明書をもらう権利がある。

ただし、アルバイト契約のため、デメリットもある。

・給与は週払い、日払いができなくなり、月払いのみとなる。

・有給休暇以外の休暇申請ができない(忌引、夏季休暇など)。

・賞与がない。

・退職金もない。

アルバイトの勤続年数が長期間、もしくはスキルが高い人間は、契約社員、正社員に昇格する可能性がある。

なお、派遣企業でも月間の勤続日数が多い派遣社員に対し、社会保険の加入を勧める場合がある。

■ 偽計業務妨害だけでは納得がいかない

冷凍食品農薬混入事件の容疑者は、冒頭で述べたとおり契約社員である。彼は少なくとも(1)か(3)のいずれかに当てはまる。給料に不満を持っての凶行は、中国で発生した毒入り餃子事件の被告と同じだ。

今回、容疑者は偽計業務妨害の疑いで逮捕されている。私は1つだけの罪で起訴するのであれば、「甘過ぎる」と言いたい。農薬混入の冷凍食品を食べた人が体調不良となり、つらい思いをさせたのだ。たとえ被害者が被害届を出さなくても、警察は殺人未遂罪として再逮捕させるべきだ。