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現場からお願いする。欧州、日本よ、ウガンダの難民政策を見習ってくれ

2017年02月08日 16時52分 JST

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ウガンダ北部の南スーダン難民居住区の様子(写真:著者撮影

 

 

2013年12月からの紛争の影響によって、大量の難民が生まれている南スーダン。私が今暮らしているウガンダ北部の町グルでも、南スーダン出身の難民をよく見かける。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の発表によれば、2016年12月末時点での南スーダン難民は約126万人。ホスト国別の受け入れ人数では、ウガンダ520,577人、エチオピア321,342人、スーダン261,794人と続いている(2016年10月末時点)。

南スーダンの紛争が終結する様子は全く見えておらず、UNHCRは2017年末までに難民は189万人にまで膨れ上がると予想している。

現在私が滞在するウガンダ北部には、毎日のように南スーダン難民が流入している。昨年7月に再び紛争が激化してからは、一時期は2,000人以上/日、60,000人以上/月の難民がウガンダに流入していた。

各種支援機関による緊急援助は追いついておらず、また政府軍による虐殺などを目撃した難民の心理的ケアの必要性も叫ばれている。現在ウガンダが抱える南スーダン難民の86%は女性と子どもだ。

2016年の一年間で、ウガンダは約489,000人の南スーダン難民を受け入れたが、実はこの数値は世界的な難民受け入れ状況を見ても、かなり高い数値なのだ(ウガンダは難民に就労・移動の権利を与えているほか、農地の提供も行なっている)(それ故、ウガンダの難民政策は世界的に見ても優秀だと評されることが多い)。

というのも、先月6日の国際移住機関(IOM)の発表によれば、2016年に地中海を渡ってヨーロッパに到達した難民・移民の数は約36万人(関連記事→ヨーロッパ到達の難民、2016年は前年比約3分の1に-難民送還合意が大きな要因)。

前年に100万人を超える難民・移民が流入したためにヨーロッパ諸国は「悲鳴」をあげ、昨年3月にEU-トルコ間難民送還合意を締結したことが大きな要因だが、いずれにせよウガンダ一国だけで受け入れている南スーダン難民の数が、ヨーロッパ全体が受け入れた難民・移民の数(一国だけでなく中東・北アフリカ・アジアなど複数国出身者で構成されていることを忘れないでほしい)を遥かに上回っていることに、私は驚きを隠せない。当たり前だが、ウガンダはヨーロッパ諸国よりも経済的に貧しい国だ。

書きたくもないが、日本が2015年に難民と認定した人の数は27人。難民認定申請を行ったのが7,586人とウガンダやヨーロッパ諸国に比べればその数は「少ない」ものの、たった27人だ。

難民・移民の問題は地理的な要因に大きく左右されるものではあるが、現場で南スーダン難民の方々と接している時に、私は自分が日本人であることに、一瞬申し訳なさを感じてしまう。

<関連記事>

・小型武器と子ども兵(少年兵)-自衛隊派遣(駆けつけ警護)の南スーダンには1万6千人

・「熱い心と冷たい頭」

※本記事は所属組織を代表するものではありません。

(2016年2月7日 原貫太ブログ「世界まるごと解体新書」より転載、一部修正)

 

 

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記事執筆者:原貫太
1994年、神奈川県生まれ。早稲田大学文学部社会学コース4年。認定NPO法人テラ・ルネッサンスインターン生。
大学1年時に参加したスタディーツアーで物乞いをする少女に出逢ったことをきっかけに、「国際協力」の世界へと踏み込む。2014年に学生NGOバングラデシュ国際協力隊を創設、第一期代表。国内での講演多数。
交換留学生として、カリフォルニア州立大学チコ校にて国際関係論を専攻。帰国後、赤十字国際委員会駐日事務所や認定NPO法人テラ・ルネッサンスでインターン生として活動。
認定NPO法人テラ・ルネッサンスのインターン生として、2017年1月~2月末にウガンダ&ブルンジで勤務予定。
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