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「メディアの現在と未来」が気になるときにチェックしたい4人の海外メディア人

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海外メディアの情報収集の習慣が身に付いてから1年くらい経つのですが、それでもなかなかキャッチアップできていないことが多くなるなあと思っています。

今回は、 「メディアの現在と未来」が気になるときにチェックしたい4人の海外メディア人を紹介します。忙しいときでもこの方々の発信は追っています。

 
■デイビッド・カー(The New York Times)

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まず挙げるのは、ニューヨーク・タイムズにて「Media Equation」というコラムを連載しているデイビッド・カーさん(David Carr)。

コラム紹介にもありますが、紙やデジタル、ラジオ、テレビ・・・さまざまなメディアを横断的・精力的に取材をしています。メディアについて25年以上書いているので、どの記事も読み応えがあります。

動向を広く深く追うだけでなく、オピニオンも述べれていて、すごいなあといつも思います。

直近では、ジェフ・ベゾスによるワシントン・ポスト買収から同紙がどのように息を吹き返しているのかアマゾンによるゲーム実況サイト「Twitch」買収イスラム国に関するヴァイス・ニュースの取り組みなどについて伝えています。

また、スノーデン事件の報道で活躍した元ガーディアン記者で現在はイーベイ創業者によるメディア企業で報道を続けるグレン・グリーンワールド氏へのインタビュー記事「Journalism, Even When It’s Tilted」など、過去の記事でも押さえておきたいものがたくさんあります。

 
■ブライアン・ステルター(CNN)

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ニューヨーク・タイムズ を経てCNNで活躍するブライアン・ステルターさんは1985年生まれと若いものの、注目のメディアパーソンです。

ブライアンさんは大学生の頃に始めたテレビ・ニュース業界のことを綴ったブログサイト「TVNewser 」で一躍有名になり(後日Mediabistroに売却)、その後新卒でニューヨーク・タイムズ の記者になり、新しく生まれつつあるデジタル・ジャーナリズムの申し子としての存在感を遺憾なく発揮しています。ちなみにブライアンさんは昨年11月にCNNに移籍、「Reliable Sources 」というメディア業界のトレンドをレポートする伝統ある番組のホストとしてますます活躍の幅を広げています。現在弱冠29歳、大学生時代にニューヨーク・タイムズで有名ブロガーとして取り上げられた当時の様子 を振り返るにつけ、新しいメディアを担う新世代の躍動感を感じずにはいられません。
ニューヨーク・タイムズの1年間を密着したドキュメンタリー映画『ページ・ワン』/”Page One: Inside the New York Times” (2011)

ぼくもメディアの動向を伝える「メディアの輪郭」をやっているにあたり、ブライアンさんには共感するところも多いです。

そんなブライアンさんは、ニューヨーク・タイムズ時代には幅広くテレビ業界の話題を伝え 、CNNでは番組のホストを務めています。最近では、エボラ出血熱についてのさまざまなメディア報道を見ながら良い/悪い伝え方をレビューしていく回 などはおもしろかったです。20代でこのようなポジションで振る舞えるのはすごいなあと思います。

 
■マシュー・イングラム (GigaOm)

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テックメディア「ギガオム」でシニアライターとして活躍するマシュー・イングラム さんも、長らくメディアやコンテンツ分野を追いかけている人です。ハーバード大学 のニーマン・ジャーナリズム・ラボ などにも寄稿されています。

ギガオムにおけるマシューさんの記事一覧はこちら 。メディア論とかが好きな人はチェックすると良いかと思います。

最近では、ニューヨーク・タイムズが戦略を再考する必要性 やバズフィードの発行人交代 、課金メディアとして成功する「Dish」について 、これまでジャーナリズムとは関係なかった要素がジャーナリズムに影響を与え始めている兆候 など、メディアやコンテンツまわりの話題を躍動感をもって伝えていることが多いです。

 
■ジェフ・ジャービス (ブロガー/ニューヨーク市 立大ジャーナリズムスクール教授、起業家ジャーナリズムセンター所長)

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ITやメディアをテーマにしたブログ「バズマシン 」を書いていたり、2007年度と2008年度の世界経済フォーラム では「世界のメディア・リーダー100人」の1人に選出され、ニューヨーク市 立大ジャーナリズム大学院(CUNY)にて「アントレプレニュリアル(起業家的)ジャーナリズム」プログラムを牽引するジェフ・ジャービス さんを最後に挙げておきます。

起業家ジャーナリズムとは「新しい、持続可能なジャーナリズムの会社を立ち上げ、運営する能力」のようなことを指すらしいです(参照:「起業家ジャーナリズム」とは )

日本ではまだまだ聞き慣れない言葉ですが、最近では日本からもCUNYで起業家ジャーナリズムを学ぶ人もちらほらいたりします。元東洋経済 オンライン編集長、現ニューズピックス編集長・佐々木紀彦さんの著書『5年後、メディアは稼げるか? 』においても、メディア人の10パターンの生き方の一つとして、紙メディア族+ビジネス族+ウェブメディア族(メディア運営のプロ、起業家ジャーナリスト)として挙げられたりしています。

マシューさんとジェフさんはメディアをサービスとして捉える、という視点なども有名ですね。

ニュースは本当にコンテンツビジネスなのだろうか? 疑問の余地はないか? 自分たちをコンテンツのクリエイターだと思い込んでしまうと、おそらくは落とし穴にはまり込む。
私たちがいるのがコンテンツビジネスでないとすると、何ビジネスだ? ジャーナリズムをサービスとして考えてみよう。コンテンツは何かを満たすためのもの。一方、サービスは何かを達成するためのものだ。サービスであるなら、ニュースは製品としてより、その成果から評価すべきだ。ではジャーナリズムの成果とは? それならわかりきっている:人々や社会が、よりよい情報を手にすることだ。
「ニュースはコンテンツでなくサービス」ジェフ・ジャービスの処方箋 | 新聞紙学的

多くのメディア企業は、読者(あるいは“顧客”)ファーストに考えることに馴れていない。
ジャーナリストはしばしば、自らの仕事を、自分たちが重要だと、もしくは適切と考えていることを読者に伝えることであり、読者らが最大限に必要とする、望んでいることを提供するより重要だと考えているように見える。
サービスとしてのメディア/“コンテンツ中心主義”のたそがれ | 藤村厚夫 Media Disruption

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という感じで4名のキーパーソンを紹介しました。といっても、なかなか情報を追うのは大変なので、4名だけまとめたツイッター リストをつくりました。「いま、海外メディアってどうなってるんだろう?」と思ったときに眺めるくらいがいいのかなと思います。

時間があるときには、海外メディア関連の300アカウントくらいをまとめた以下のリストを見るようにしています。

今回の本題とははずれますが、注目の若手ジャーナリストとしては『ヴァイス・ニュース』プロデューサー兼記者のティム・プールさん を挙げます。

1986年生まれと若いのですが、危険な地域で、さまざまなデバイスを活用した新しいジャーナリズムのかたちをつくっている貴重な人だと思います。こちらも興味のある方はチェックしてみてください。

(2014年10月18日「メディアの輪郭 新興メディアの視点と大手メディアの実験を追うブログ」より転載)

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