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どんな人にも、失敗する権利がある。

2017年07月29日 01時29分 JST | 更新 2017年07月29日 01時29分 JST

失敗する権利――どんな人にもある、この権利が最近奪われているように感じる。

失敗にまつわる名言は、いくつもある。

「すべての失敗は成功への一歩である」(ウィリアム・ヒューエル イギリスの自然哲学者)

「私は失敗したことがない。これまでうまくいかない1万通りのやり方を見つけただけだ」(トーマス・エジソン 発明家)

失敗には、良い要素が多く含まれている。成功、成長には失敗はつきものであり、学ぶことが多い。

私たちは今、失敗するチャンスを奪われていないだろうか。

スポーツ選手も、例えば格闘技などは「この打ち方が違う、この蹴り方がうまかくいかない」と、日々考え、試行錯誤しながら成長する。指導者が、うまくいく方法をいきなり教えても、自分で考えない限りは成長しない。

自分に置き換えてみても、失敗して言われたことが腹に落ちた経験は多々ある。言われただけ、見ただけではしっくり来なかったが、失敗して初めて見えてくるものがある。頭でわかるのと心でわかるものはまったく違う。

私もワークアウトしている時、「まだいける」と思い、バーベルの重量を上げて腱を切ったことがある。自分を無理に成長させようとしてケガをしてしまった。自分の体と向き合わず、「対話」することをしなかったがゆえの失敗だ。また、体を大きくしすぎてスーツが着られなくなったこともある。

サービスマンをしていた時にも料理を出し忘れたり、ワインを手際よく開けられず、お客様を不安にさせたこともあった。そうした小さな失敗を積み重ね、次につなげ、自分を成長させてきた。

たとえば、子供が石を重ねて遊んでいる時に「そんな重ね方じゃ崩れちゃうでしょ、もっと平らな石にしなさい」とか、「もっと石を揃えて重ねなきゃダメでしょ」なんて言ってしまったり、同じく子供が砂浜で何か造ろうとしていている時に、「波が来ちゃうからもっと離れて造りなさい」「波で崩れないように壁を造りなさい」などと口を出してしまうのは、まさに子供から失敗する権利を奪ってしまうことに他ならない。

小さな失敗を経験させないことで、子供は気づきのチャンスをのがし、自分で考えるきっかけを失ってしまうことになる。

失敗させないようにする、失敗させたくないという思いが逆に成長、成功を邪魔する。

大人にも、そして特に経験の浅い子供にも、あらゆる人に「失敗する権利」がある。