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心温まるクリスマス・キャロル

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今年4月に発災した熊本県を中心とした九州地震の被災地支援では、連合の仲間の皆さんにカンパやボランティア活動で多大なご協力をいただきました。10月末までに連合本部に2億847万5112円のカンパ金が寄せられ、このうち1億円は5月に神津会長が、残りは、11月4日に私から蒲島熊本県知事に目録をお渡ししました。
あらためて感謝申し上げます。

ケチで冷酷で人間嫌いはイブでも仕事は切り上げない


さて、クリスマスが近づいてくると、いつも繰り返し読んでいる小説があります。イギリスの文豪、チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』です。

主人公は、ケチで冷酷で人間嫌いなスクルージ老人です。クリスマスイブに、甥が訪ねてきて、「クリスマスおめでとう、伯父さん」と言うと、老人は「何がクリスマスおめでとうだ」とつっけんどんに答えます。貧しい人々に肉や飲み物や燃料を贈る寄付の依頼も、「死にたい奴は死なせたらいいさ」と冷たく追い払います。

イギリスでは、クリスマスイブは、皆、早めに仕事を片付けて家に帰るのですが、スクルージ老人は定時まで事務所を閉めず、ようやく帰れると思っていた使用人のボブにこう言います。「明日は一日休みたいんだろうね」。ボブは「一年にたった一度のことだ」と言いますが、老人は「じゃあ、その次の朝はその分早く出てくるんだぞ」と小言を言います。


貧しくても心温かい人々との出会い


その晩、スクルージ老人は、かつての相棒で7年前に亡くなったマーレイ老人の亡霊と対面します。マーレイ老人は、「人類のために尽くすのが私の商売だったはずなのに、それができず、死後7年も後悔にさいなまれている」と告白し、スクルージ老人のところに3人の幽霊が来ると言います。スクルージは断りますが、マーレイの亡霊は「3人に来てもらわなければ、お前さんもまた私と同じ道を行かねばならない」と言い残して去っていきます。

翌日からは、予言通りに第一、第二、第三の幽霊が現れます。スクルージ老人は幽霊に伴われて知人の家を訪問します。そこには貧しいけれども、心温かい人々がいました。第三の幽霊からは、自分の将来の死の姿を見せられます。そしてこの幽霊たちによって老人は心を入れ替えます。「私は過去と現在と未来の中に生きよう。3人の幽霊方に心の中で励ましていただくのだ」。気持ちが明るくなったスクルージは翌朝少し遅れて出勤してきたボブに言います。「君の給料を上げてやろうかと思うんだよ」。

何度読んでも、心温まる話です。



スクルージ イブ幽霊に ‌クルシミマス
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※こちらの記事は日本労働組合総連合会が企画・編集する「月刊連合 2016年12月号」に掲載された記事をWeb用に編集したものです。