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3社のパートナー企業とリモートワーク!理想のライフスタイルが実現

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フリーランスのデザイナーとして活躍する礒貝直美さん。現在は、3つの企業とパートナー契約を結び、主にウェブやiOS/AndroidアプリのUIデザインをしているそう。礒貝さんには実現したいライフスタイルがあり、そのためにリモートワークを選んだといいます。独特のワークスタイルで叶えたライフデザインと、仕事への熱い思いをお聞きしました。

礒貝 直美(Naomi Isogai)/フリーランスデザイナー
ウェブサービスを運営する3社とパートナー契約を結ぶ。Clipping Designという屋号で、千葉・東京を中心に活動中。

将来を見据え彼との同棲を実現するため、リモートワーカーに


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‐ずっと一企業の専属デザイナーをされていた礒貝さんがリモートワークを選んだのは、実現したいライフスタイルがあったからなんですよね。

礒貝さん(以下敬称略):そうなんです。高校生時代から付き合っている彼と、以前から「結婚も視野に入れて同棲をしたいね」と話していたんですが、お互いの勤務地の関係で実現できていませんでした。彼は千葉、私は東京、移動時間は往復4時間弱ですが、毎日4時間を通勤に充てるのは、しんどかったんですよね。

でも、将来的に結婚して出産するとなったときに、家で仕事ができる基盤を整えたほうが、生活しやすくなるだろうと考えました。幸いデザイナーの私はマックさえあればどこでも仕事ができるので、フリーランスのリモートワーカーという働き方を選択したんです。おかげで拠点を千葉に移し彼との同棲が実現、一緒に過ごせる時間が格段に増え、とても満足しています。

‐ガラッと生活スタイルが変わるリモートワークを選択することに、不安はなかったですか?

礒貝:実はわりと最近まで、大きな会社に所属していないと世の中に置いていかれてしまうんじゃないかという不安があって、「仕事に軸を置くのが絶対」と思っていました。ただ、20代後半になって周りの友達が結婚や出産をする姿を目の当たりにして、「人生って仕事だけじゃなくて、いろんな形で楽しむのもアリなんだな」と視野が広がってきて。彼も私の働き方を受け入れてくれ、「よかったね」と言ってくれています。

‐現在は、3社とパートナー契約を結んでいると伺いましたが、どういった働き方をされているんですか?

礒貝:3つのチームまたは企業と業務委託で契約し、毎月固定の稼働時間を決めて時間で換算してもらっています。会社によってはだいたいの稼働時間を決めておいて、超えてしまった場合はその都度、相談するようなフレキシブルな対応をしてくださるところもありますね。

働く場所は、どこでもOK。「来れるときは事務所に来ていいよ」と言われているので、時々都内に出るタイミングでパートナー企業に立ち寄って、そのまま仕事をすることもあります。でも、働きに行くというより遊びに行くような感覚に近いかも(笑)。お世話になっている株式会社ウィキッズさんは、「人生を楽しもう」という信念を掲げていて、毎週、凝った料理を作ってくれるシェフ(スタッフ)がいるんです。私もお言葉に甘えて、よくいただいています。どの企業もフレンドリーな方ばかりで、とても働きやすい環境です。

‐なんて羨ましい(笑)。単発で案件をいただくフリーランスの方もわりと多いと思いますが、なぜ3社に所属するスタイルに?

礒貝:単発の案件は「デザインを作って終わり」という感じで、それがやりたいことではなかったのと、あまりに収入が不安定になってしまうので、考えた末にこのスタイルを選びました。元々やりたかったのが、ひとつのウェブサービスを作ったあとも、分析しながら改善したり、長期にわたってフォローしたりするような"育てるサービス"だったので、それが叶う企業と固定でお付き合いさせていただいています。

リモートを基盤にすることで、理想的なライフスタイルが叶う


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‐リモートワークを基盤にされてから約半年ですよね。どんなメリットを感じていますか?

礒貝:一番はタイムマネジメントがしやすいことですね。ウェブ業界って大抵朝が遅くて、11時ぐらいから仕事を始める人が多いんですが、彼は7時から仕事を始めるので、今までは生活リズムが大きく違っていたんです。

リモートスタイルになってからは、彼に合わせてタイムマネジメントができるので、夕飯を一緒に食べたり、夜一緒に過ごす時間が増えたりといった変化がありました。平日休みの友人や知人とも予定を調整して会えるようになり、時間を自由に使える価値を感じています。

‐すごく共感します。基本的な一日のタイムスケジュールをお伺いしたいです。

礒貝:起きる時間はまちまちですが、10時には家で仕事を開始して、13時頃に昼食、彼が帰宅する18時頃には仕事を終えて、その後は彼と過ごすのが普段のパターンです。仕事に余裕があるときは、午後どこかに出かけたり、スポーツジムに行ったりすることもありますね。

‐リモートは縛られない分、サボりがちになるという声も聞かれますが、仕事スイッチをオンの状態にする秘策って何かあります?

礒貝:私は前日に翌日のタスクを整理して、タイムスケジュールを決めているんですが、やっぱりどうにもやる気が出ないときはありますね。私の場合は、「仕事を早く終わらせて、彼と一緒に夕飯を食べる」と決めるとがんばれるんですが、それでも気が乗らないときは、自宅近くのコワーキングスペースに行ったり、思いきってパートナー企業まで出向いたり、場所を変えるとはかどります。

あと、デザイン作業は「手を動かすだけ」というタイミングもあるので、そのときはノリがいいエレクトロ系の音楽をかけて歌いながら作業します(笑)。そうすると気持ちがノッてきて、スイスイ進むんですよ。

‐リモートワークのデメリットがあるとすれば、何でしょうか?

礒貝:唯一感じるのは、「時々、隣で一緒に作業したほうが効率がいい場面があるな」ということ。仕事柄、プログラムを動かすためのコードを書くタイミングが発生するんですが、書いたあと全然動かなくて原因がわからない、なんてことがあります。画面上で出ているエラーの相談をチャットでする場合、スクリーンショットを貼るなどの作業が発生し、タイムロスになってしまうんですよね。

だから、そういったエラーが起こりそうな作業があるときは、あらかじめエンジニアさんがいるオフィスに来て不安要素をすべて解決させたうえで、続きはリモートワークで対応するようにしています。移動時間は必要になりますが、それがお互いにとってベストだと思うので。会話だけで済む打ち合わせなら、ビデオチャットでまったく問題ありません。難しいのは画面上のコミュニケーションだけですね。

ユーザーや仲間のパーソナリティを理解することで信頼を勝ちとる


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‐リモートでお仕事をする際に使用しているツールを教えてください。

礒貝:テキスト上の連絡ツールでは「Slack」を一番使っています。チャンネルを「案件」や「ミーティングの議事録専用」など、人以外の単位でも設定できて使い勝手がいいんです。シェフがいるウィキッズさんでは、「食事」のチャンネルがあって、「今度はアレが食べたい」なんて話が飛び交うことも(笑)。外部ツールと動機がしやすいのも利点です。

ビデオチャットだと「appear.in」が便利。Skypeのように登録やログインをする必要がなく、自分でURLを設定してそのURLにアクセスするだけで、簡単にビデオチャットができます。メンバーにURLを共有し、必要な参加者が揃ったらロックをかけることもできるので、秘密事項が漏れる心配もありません。

デザインツールは「Sketch」「Illustrator」「Photoshop」を使っていますが、メインは「Sketch」です。これはスマートフォンのUIに特化していて、スマホのデザインが中心の私にとってベストなんですよね。

‐デザイナーとしてのお仕事で、一番気を付けていることは何でしょうか?

礒貝:デザインするうえでは「客観視」です。案件によっては、自分とはまったく異なるターゲットに向けてデザインする場合もあるので、ペルソナを想像して、その人の目線でデザインを見るように気を付けています。作っているうちにどうしても主観が入ってきてしまうので、作り終えてから数時間、できれば1日置いて、改めて落ち着いた目で見て判断するようにしますね。

‐デザイナーは、「センスを生かす職業」というようなイメージがありますが、必ずしもそうではないんですね。

礒貝:自分らしさを出したいと思うことは当然あるんですが、一番大事なのはそれ以外の要素、いわゆる「誰に向けて何を伝えたいのか」ということですね。たとえば教育系のメディアなら、安心感や安全をイメージするようなグリーン系の配色でわかりやすい仕様にするなど、大枠の設計はセンスとはあまり関係ないんです。センスを発揮するのは、そのあとかもしれないですね。基本的に自分を表現したい人はアーティストなので、デザイナーは「いかに手に取る人のことを考えるか」が一番だと、昔学生のときに教わりました。その教えを今も守っている、という感じですね。

‐リモートワークは対面でコミュニケーションを取る機会がどうしても減ってしまいますが、信頼を得るために、どんな努力をされていますか?

礒貝:一番は求められている水準以上の結果を出すことだと思いますが、付加価値として、一緒に作っているメンバーのパーソナリティを理解する姿勢を心がけています。一人ひとりがどんな性格で、どんな仕事の仕方を好むかをこちらが理解しておけば、相手も仕事がしやすくなると思うので。

普段から仕事以外の会話もするなど密なコミュニケーションを意識しつつ、たまに全員が集まるようなタイミングには、なるべく顔を出すようにしています。相手と距離があり会うことが叶わない場合でも、「相手のことを知ろう」という気持ちをもって接することで、よりお互いの信頼感は増すと思います。

‐今後も同様に固定の会社に所属して、リモートワークを続けていく予定でしょうか?

礒貝:そうですね。実は3社とも業種はまったく異なるんですが、掲げている信念は共通していて、「問題を抱えているクライアントに対して、要望以上のご提案をしたい」との思いが強い企業です。その信念に心から共感しているので、もっともっとメンバーと強い絆をつくり、なくてならない一員になりたいなと。リモートワークで普段顔を合わせなくても、同じ信念をもっていれば実現できると思います。

仕事の幅としては、現状のデザインの仕事に加え、もっとアーティストよりの仕事にも手を広げていきたいですね。実は今、エンジニアさんと一緒にライブ会場で付けられるアクセサリーの開発を試みているんです。会場の照明と同じように光って、ライブを盛り上げるみたいな。嬉しいとか楽しいとか感情が伴う場面がすごく好きなので、お客さんに対してもメンバーに対しても、プラスの感情を生み出していけるデザイナーになれたらと思っています。

‐あえて3社だけに絞ったリモートワークスタイルで、安定を勝ちとりながら、やりがいのある仕事を任されている礒貝さんのワークスタイルは、同じくフリーのリモートワーカーである筆者からすると夢のような待遇だと感じました。礒貝さんのような働き方があたり前に実現できる世の中になれば、もっと自由にもっと豊かになれる女性がきっと増えるはず。そんな日がくることを願ってやみません。

この記事の著者:高良 空桜(Ao Kora)


2014年デビューのフリーライター。女性がより自由に、より豊かに生きるためのメッセージを発信すること、日本と海外をつなぐ世界の架け橋になることを使命とし、日々執筆に励む。トキメキがなによりのエナジー。


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