BLOG

国務大臣(地方創生・特区担当)拝命など

2014年09月05日 23時22分 JST | 更新 2014年09月05日 23時22分 JST

 石破 茂 です。

 九月三日、自由民主党幹事長を退任し、国務大臣 地方創生・国家戦略特別区域担当を拝命いたしました。

 二年近くにわたる幹事長在任中には、多くの皆様からご激励、ご叱正を賜り、誠に有り難うございました。厚く御礼申し上げます。

 また、国務相就任にあたって頂きました多くのお祝いにも心より感謝致しております。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 麻生内閣の農林水産大臣就任以来、六年ぶりに政府に入ったのですが、防衛庁・防衛省や農林水産省という出来上がった組織があり、連綿と続く政策を遂行してきた官庁をお預かりするのとは全く異なり、組織をこれから整備し、今までの政策をすべて見直し、それなりの背景がある既得権益と各省庁の省益を排して新たな政策を立案し、短期的な効果も挙げつつ、中期的・長期的な視点で里程表も作成しておかなくてはなりません。

 あたかも未踏の荒野を行くが如き状況です。

 地方の衰退や、過疎化・高齢化の進行や、都市、就中首都圏の過密と一極集中は、何も天変地異の如く近年になって急に発生したものではありません。今の日本国の姿は、敗戦後長い時間をかけて形作られたものであり、地方と第一次産業の潜在力を生かさないままに今日を迎えたのはある意味仕方のないことと言えるかもしれません。

 過去、田中角栄内閣の日本列島改造論、大平正芳内閣の田園都市構想、竹下登内閣のふるさと創生事業など、卓越した構想もあったのですが、それらがどのようなものであり、その後いかなる経緯を辿ったのかも、この際検証してみる価値のあるものと思っております。

 九月末にも招集されると言われている臨時国会に、地方創生関連の法案を提出したいと考えており、それまでにあまり時間は残っておりません。

 地方創生を「都市対地方」「東京対地方」の構図にしてしまえば必ず失敗します。

 さらに関係する省庁は国土交通、農林水産、経済産業、厚生労働、総務などだけではなく、ほとんどすべてに及びます。

 「バラマキと重複は認めない」とは言うものの、「バラマキ」や「重複」の定義を明確にしなければその実効は叶いません。

 あちらこちらの地方に出かける前に、落ち着いて自らの考えをよくまとめることが必要だと思っています。

 「地方消滅」(増田寛也編著・中公新書)、「何故ローカル経済から日本は蘇るのか」(冨山和彦著・PHP新書)、「しなやかな日本列島のつくりかた」(藻谷浩介対話集・新潮社)、「農山村再生」(小田切徳美著・岩波ブックレット)など、取り敢えずざっと目を通したのですが、集中して何度も読み返したいと思っています。

 この他にも膨大な書籍、論文、資料を精読し、理解し、自分の言葉で話せるまで読まなくてはなりません。農林水産の仕事も長く手掛けてきたことは幸いなことでした。

 大臣執務室は、総理官邸の向かい側に最近新築された、中央合同庁舎八号館の十階にあります。防衛省や農水省の大臣室のような重厚さには欠けますが、新しく機能的であることは確かです。

 まず当然のこととして両陛下のお写真(御真影)は掲げたのですが、絵画や置物などの配置はこれからです。来週一杯かけて、折を見て少しずつ整えていきたいと思っています。

 週末6日土曜日は「報道LIVE-あさチャン!サタデー」(TBS系・午前6時半)、「ウェークアップ!ぷらす」(日本テレビ系・午前8時)、「激論!クロスファイア」(BS朝日系・午前10時)、「週刊ニュース新書」(テレビ東京系・午前11時半)に出演の後、自民党群馬県連大会にて講演。

 7日日曜日は「時事放談」(TBS系・午前6時・収録)、「新報道2001」(フジテレビ系・午前7時半)、「日曜討論」(NHK・午前9時)に出演した後、松本洋平衆院議員の結婚披露宴、最後は「週刊BS-TBS報道部」(BS-TBS系・午後9時)で終わる予定です。

 時間はきついし、リスクもあるし、何よりも世の中が歩きにくくなるので、テレビに出るのは決して好みではありませんが、「地方創生」という、重要ではあっても比較的地味なテーマを、国民の皆様に理解・共感いただくためには、個人的なことを言ってはいられません。

 この数週間、マスコミの怖さも、著名なジャーナリストの皆様の立ち位置や考えも、改めてよく考えさせられたことでした。

 日に日に秋が深まります。皆様お元気でお過ごしくださいませ。

(2014年9月6日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)

石破茂氏 画像集