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1950年代から現代までの音楽マンガばかりを集めたガイドブックが凄い

2014年05月19日 16時13分 JST | 更新 2014年05月19日 16時18分 JST

僕は全く絵が描けないのですが、もし描けていたら絶対にマンガを描いてみたかったな、とよく思います。

マンガって、たった一人で色んなことを表現できますよね。

例えば歴史の物語を実写で表現しようと思ったら、セットなんかが大変です。あるいはセックスを描こうと思ったら実写ならそれなりの女優や演出が必要ですし、文章で表現しようと思ったらかなりの文章力が必要です。もちろん、異次元の世界や未来や宇宙のことなんかはマンガで表現する場合はたった一人でどこまでもどこまでも広がっていけるし、それを一目で外国人や子供にも伝えることが出来ます。マンガって本当に可能性が無限に広がっているなと文章を描く人間からすれば羨ましくなります。

最近はマンガで「食」を描くことも増えてきましたよね。確かに実写で「食」を描こうと思ったら、ロケとかシズル感とか何かと大変そうですが、マンガは画力があればかなり説得力のあるものが描けます。

そしてマンガで「音楽」を表現する作家もいます。

パッと思いつくのは『のだめカンタービレ』とか『NANA』とかでしょうか。普通に考えてみて、マンガで音楽の喜びとか高揚感とか感動を描くのってそうとう難しいと思うのですが、「日本のマンガ」ってやっぱり偉大なのか、音楽をマンガで描くということに成功している例ってたくさんあるんですよね。

そんな「音楽を扱ったマンガ」ばかりを徹底的に集めて、紹介している『音楽マンガガイドブック』という本があります。

この本、1950年代から現代までの360タイトルも扱っているので、情報量や切り取り方がとんでもないんです。

例えば『ドラえもん』も取り上げているのですが、テーマはジャイアンの「ボエ~」なんです。これを「日本の音楽漫画における究極の発明だ。公害レベルの音痴の威力をたった3文字で説明してしまうのだから」と解析するのです。

ちなみに『TOーY』とか『いつもポケットにショパン』とかそういう誰でも思いつくのは全部、網羅されていて、それよりも「おおお、こんなのがあるんだ」って発見がかなり多いです。

僕が「おおお!」と思ってしまったのはFMレコパルの音楽マンガシリーズがリスト化されていて、石森章太郎がダニー・ハザウェイのマンガを描いてたなんて知ってましたか? あと松本零士のサティや上條淳士のカルチャー・クラブも読んでみたいです。

そしてなんと、細野晴臣のインタビューもあります。【『風街ろまん』のジャケが決まったとき、『つげ義春じゃないんだ』と思った。】うーん、たまらんですね。

マンガって本当にすごいし、とんでもなく進化して深化してますね。これからも色んな切り口で新しい表現のマンガが出てきて、そしてそれを見事に評論する本が出てくるのでしょう。楽しみですね。