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好きなお店やアーティストに活動を続けてもらう方法って?

2014年10月28日 17時34分 JST | 更新 2014年12月27日 19時12分 JST
PM Images via Getty Images

僕は渋谷で小さなワインバーを経営しているのですが、先日、1年に一度くらいいらっしゃる常連のお客さまがこんなことを仰いました。

「めったに来ないお客がこんなことを言うのも変なんだけど、このバー、ずっと続けててね。この店、すごく好きで本当はもっともっと通って、ちゃんとお金を落としたら良いっていうのもわかってるんだけど、あんまり来る機会がなくて。でも、やっぱり今日みたいに『近くまで来たからbar bossa行こうか』って時もあるから、そんな時になくなってたら寂しいから」

ありがたいお言葉です。頑張って続けなければと思いました。

さて、いつも思うのですが、「良いお店だなあ。ずっとずっといつまでもあってほしいなあ」と思ったら、どうすればそのお店はいつまでも閉めないでいてくれるのか。

それは、あなたが出来るだけそのお店に通って、出来るだけお金を落として、そして今ならインターネットを使って「良いお店だから、みんな通ってね」と応援してあげることだと思います。

でも、小さいお店に通うってなかなか難しいですよね。ちょっと自分の行動エリアとは違う場所にあったり、そんなにしょっちゅう行くタイプのお店ではなかったりすると、もう行く回数が減ってしまいます。

そして僕たちは、毎日毎日、近所のコンビニに1000円単位のお金を落とすのでコンビニは絶対に潰れないし、その周りにある小さい八百屋さんやお豆腐屋さんはある日突然、なくなったりします。

そして、なくなってしまってから「え、あのお婆ちゃんがやってた大福が美味しいお店、潰れちゃったんだ。残念!」ということになってしまうわけです。

かと言って、毎日、大福を買いに行くわけにもいきませんよね。意識的に買ったとしても、1ヶ月に2、3回でしょうか。

だとやっぱり、潰れますよね。

こういうことって僕もよくあって、近所にある広和書店というお店がすごく良くて、僕はずっとあってほしいなあ、自宅の近所に小さくて良い本屋さんがあるって「幸せ」の一つだなと思って、出来るだけそこで買っているのですが、やっぱりついついインターネットで買っちゃうんですよね。

そしてこのまま日本はコンビニとネット通販だけになってしまうのでしょうか。

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ところで、noteがこんなサービスを始めました。 http://goo.gl/WLdkhE

好きなアーティストを「お金」でサポートするサービスです。

昔のクラシックの作曲家は、貴族達がサポートして活動を支えましたよね。そういうタニマチ的な存在って必要だと思うんです。

国や地方自治体や企業が芸術家をサポートするのも当然だとは思うのですが、僕たち一般市民が「この芸術家は良いなあ。みんなでサポートして、食べるためだけのバイトなんてやめてもらって、好きなだけ創作活動に専念して、良い作品を発表してほしいなあ」って思って、「チャリン」とするのもアリですよね。

最初は知らない誰かからお金が振り込まれるのって気持ち悪いかもしれないのですが、このサービスがもっと普及すれば、作品はダウンロードで全部フリーだけど、でも生活は出来るという新しい芸術活動が可能かもしれませんね。

良いお金や良い情報はグルグル回していくべきではと思います。

bar bossa 林伸次

著書「バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?」http://goo.gl/rz791t