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女性へのハラスメント根絶を!採決されなかった幻の意見書【都議会定例会「討論」その2】

2014年10月07日 22時30分 JST | 更新 2014年12月07日 19時12分 JST

さて、「討論」内容のご紹介2つ目としては、

我々が策定して提出していた「意見書」について書きたいと思います。

※討論の全文はコチラから、

意見書ってなに?という方はコチラから。

地方議会は、地方自治法第99条の規定により

国会及び政府等に意見書を提出することができます。

法的な拘束力はありませんが、

わが議会はこのように一致して考えており、強く国に要望する!」という

固い意志を示すもので、受け取る国政側は必ず目を通さなければならないものです。

今回、我々みんなの党Tokyoは、あの私どもの都議会で発生した

痛ましい女性に対する人権侵害問題(ヤジ騒動)を風化させないために、

全ての女性が活躍できる政策の推進に関する意見書」を上程しておりました。

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この素案の全文やその策定の苦労についてはぜひ、

中心となって尽力した上田令子都議のブログより!↓

幻の「輝く女子の女子による女子のための意見書」@TOKYO

http://blog.livedoor.jp/edomam/archives/52304841.html

>議会内で多くの賛同を得るために、プロバガンダ、イデオロギーを排除し、

>偏った思想とならないよう最大限配慮し、今年内閣府が6月に公表した男女共同参画白書を基軸に、

>冷静に素案を作成、(中略)法令関係や施策を照合し完成したのでありました。

なぜそんな慎重に作成を進めたかというと、

この「意見書」というのは

提出委員会でほぼ全会一致で採決され→本会議で議決される

という高いハードルを越えなければ日の目を見ることがなく、

まず委員会の採決を通るために、ほぼすべての会派の賛同を得なければなりません。

(「ほぼ」としたのは、色々と例外があるからですが、ややこしいので省略)

つまり、エッジの効き過ぎた強い要望や批判的な内容では、

間違いなく委員会の段階で撥ね付けられて俎上にすらのぼることはないのです。

某政党さんは、毎回五月雨のようにたくさんそんな意見書案を出してきますけどね...。

私どもの意見書案の中身はご覧いただければわかる通り、

現在の政府の方針にもある程度即した内容であり、今回の騒動の発端を作った

都議会として襟を正していく意味で、多くの会派にご賛同いただけるものと考えておりました。

ところが。

ここからが、議会というものの難しいところなんですけどね。。

意見書には、「誰が最初に発案したものが採決されるか」という

プライド・見栄に近い争いがあるようです(もちろん、細かな政策や思想信条の違いも)。

私どもが、民主党の賛同を得てこちらを共同提案した後、

まもなくして自民党・共産党それぞれから

「女性の活躍推進に関する意見書」

「女性の人権擁護と社会的地位向上のための取組の推進に関する意見書」

が提出されてきました。

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(自民党案)

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(共産党案)

こうした場合どうするのかというと、

それぞれの文面をすり合わせて譲り合い、多くの場合は

最大会派が発案したものに「一本化」して採決することを目指します。

しかしながら、今回の意見書に関しては、

自民党案には私どもが最重要項目と考えている

「女性に対するあらゆるハラスメント・暴力の根絶」

という内容が包括されておらず、

共産党案は現政府批判などポジショントークが多すぎるため歩み寄れず、

「一本化」にたどり着くことができませんでした。

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各会派の賛否の意向表。

ちなみに、委員会に所属委員がいない場合は賛否が

提出できないので、無印=反対ではありません。

こうした紆余曲折で結局、三本とも委員会では採決に至らず、

本会議に上程されなかったため、議場での議決にもならなかったわけですね。

...しまった、政策の話といいつつもまた半分は

政局の話になってしまった。。しかしながら、これほど左様に議会では

「政策」の話を進めるためには「政局」を避けて通ることはできません。

結果として、「このレベル」のマイルドな内容すら

つぶし合いに終わり通すことができなかったことに対して、

私どもの力不足と至らなさを恥じるばかりです。

残念ながら幻に終わってしまった、国政への都議会からの「意見書」ですが、

今後とも都政の場からすべての女性が活躍できる政策を推進できるよう、

努力を続けていく所存です。

以下に、討論の該当部分を掲載しておきます。

それでは、また明日。

最後に、意見書について申し上げます。

現在、我が国では、女性の社会進出と男女共同参画社会の実現が喫緊の政治課題です。

政府も経済成長戦略の中核として対策を進めておりますが、その対応はいまだに不十分で、

本人の意に沿わない、妊娠・出産による退職や介護離職、さらにはセクシャルハラスメントや

マタニティハラスメントなどが深刻な問題になっております。

先般わが東京都議会においても、性差別を含む不規則発言が問題となりました。

女性政策の推進にあたっては、働く女性・母親への就労継続支援、母親の再就職支援、

子育て・介護支援策の拡充はもちろんのこと、特に女性の生命と尊厳を害する

ハラスメントや暴力の根絶を強く推し進めなければなりません。

こうした理由から我が会派は、「全ての女性が活躍できる政策の推進に関する意見書」を

厚生委員会に民主党とともに共同提案させていただきましたが、他の会派からの賛同を得ることができず、

本会議の俎上にあがることはありませんでした。

不規則発言で世間を騒がせた東京都議会こそ、こうした意見書を積極的に採択し、

自ら襟を正していく姿勢を見せるべきだと考えましたが、この結果は大変遺憾であります。

私どもみんなの党Tokyoは今後も、人権侵害のない議会と女性が活躍できる政策の実現を目指し、

全力で議会活動に邁進していくことをお誓い致しまして、討論を終了いたします。

2014年10月7日「おときた駿公式ブログ」より転載)