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学習机・ショック―『スコットランド人夫の日本不思議発見記』(21)

2017年05月16日 00時02分 JST | 更新 2017年05月16日 00時02分 JST

スコットランドでは、5歳になった夏から小学校に入ります。

長女のチハナが小学校に入学する年、私は夫に聞きました。

「学習机はいつ買う?」

すると、夫は目を丸くしました。

「......そんなのいりマスカ?」

私は全く乗り気でない夫にいささか動揺しました。

「ええ? 日本では小学校に入る時、ランドセル・学習机をいの一番に準備する。学習机がないと、娘はいったいどこで勉強するんだ?」

すると、夫は涼しい顔でこう言いました。

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その衝撃告白に、私は思わずたじろぎました。

『ベッドの上で、一体どのように勉強が出来るんだ?寝転がって? いや、座ってか?』 

                      

脳裏を巡るクエスチョンマーク。しかし同時に、しばしば洋画等でそのようなシーンを見た覚えがある事を思い出しました。

そう、ティーンエイジャーが、ベッドに横たわり、ポテトチップスを頬張りながら本を読んだり、ノートを取っているシーン......

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思えば、義実家で同居してた頃、当時高校生だった義妹の部屋にも、やはり学習机はなく、大学生だった義弟の部屋にも、パソコンデスクしかありませんでした。

国が変われば勉強の仕方も変わるものです......

私は自分自身が幼き頃、両親に買ってもらった学習机に思いを馳せました。

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この機能的な机を当たり前だと思っているのは、日本人だけなのかも知れません。

その後も学習机を購入することがないまま、娘2人は小学校生活を終えました。

宿題はもっぱらダイニングテーブルでやっていたのですが、そのせいで気軽に宿題を見てあげることも出来たので、そう悪いものではないなと思います。

そして、中学入学――

さすがに、ひとりで勉強せねばならない時期に突入しました。

学習机のない環境をもっとも危惧していた私の両親が、入学祝いとして娘たちに「机代」をプレゼントしてくれました。

こちらには「学習机」のような機能的なものがないため、結果、限りなくドレッサーに近いデスクを娘たちに購入しました。

次女・モモカは毎日デスクに向かっていますが、長女・チハナは未だリビングで勉強しています。

落ち着いて勉強できる場所は、人それぞれなのでしょう......。

家具つながりでの余談ですが、夫は私の奈良の伯母の家に行った時、初めて「掘り炬燵」を目の当たりにし、激しく動揺。皆の入り方・座り方を観察しながら、慎重に足を入れていました――

(終わり)

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