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緊急電話・ショック――『スコットランド人夫の日本不思議発見記』(12)

2016年08月15日 22時54分 JST | 更新 2017年08月15日 18時12分 JST

海外へ渡航する場合、最も重要な連絡先として押さえておきたいのが「日本大使館や領事館の電話番号」、そして「緊急通報用電話番号」だと思います。

安全な日本と違い、一体何が起こるか皆目見当もつかない海外。そんな心細い場所では「緊急電話番号」を知っているだけでもかなり心強いです。

13年前――私は妊娠6ヵ月と言う身重な身体で渡英しました。スコットランド人の夫が、まず初めに用意してくれたモノは携帯電話でした。夫が昔、使用していた中古の携帯電話という事もあって、親戚一同の番号がすでに登録されており、私にとってはなかなか心強いアイテムでした。

4ヵ月後――私が臨月を迎えた時、予期せぬ出来事が起こりました。唯一の頼みの綱であったグラニーこと義母が友人と共にロンドン旅行へ行ってしまったのです。

私はいささかパニックに陥りました。夫は早朝に出勤し、夜8時を回らないと帰宅しません。何かあった時、さすがに義父に頼むのは心もとないので、夫にタクシーの電話番号を教えて貰う事にしました。

すると、夫はいささか怪訝な表情を見せました。

「……タクシー?……そんなのすぐには来てくれマセンよ?」

「なんだと!?」

日本のタクシー、そしてロンドン・タクシーを想像していた私は不意打ちを喰らった気分でした。

「いや……タクシーって、呼べばすぐ来るものではないのか? もしや、タクシー乗り場まで行かねば乗せて貰えないとかか?」

夫は困惑したように私をたしなめました。

「この町にタクシー乗り場はナイです……。タクシー会社は隣の町だし、電話して来てくれる個人タクシーはアリマスが……気分によりけりで一体いつ来てくれるノカ……」

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すると、夫はタクシーより確実だという事で「緊急電話番号」を勧めて来ました。

「救急車か……」

あまり乗り気にはなれないが、四の五の言っている場合ではないと私は腹をくくりました。

「そうだな、最終的には999だな……」

――と、自分で呟いておきながら、ふとした疑念が脳裏を横切りました。

「999は警察通報電話ではないのか?」と、いう事です。

すると夫は涼しい顔でこう言いました。

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そんなマルチ対応の「999」に感銘すら覚えながら私は夫に叫びました。

「すごいな、緊急電話999! 日本は何気に警察と消防で電話番号が分類されているゾ」

その事実を初めて知った夫はかつて無い程に仰天していました。

「ハァ!? 番号が違うダト! そんなの覚えられナイし、間違ってしまいマス!」

「……いや、夫よ。日本人は110番と119番を間違えたりはしない」と、心の中で呟いたものです。

そんな夫と日本へ帰国した際、とりあえず伝えておいた緊急電話番号は――

「110 警察通報用電話」と「119 消防・救急への緊急通報用」の重要不可欠なこの2つに加え、沖縄一人旅へと出掛ける彼の為に「118 海上の事件・事故の急報用電話番号」も伝えておいたのですが、一つ増えた事でとてつもなく動揺していました。

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ちなみに、「112 世界共通の緊急通報用電話番号」と言うものもあります。

1.通話料無料

2.ヨーロッパ連合加盟国28カ国をはじめとする世界81カ国で対応

3.固定及び携帯電話から救急、消防、救助へ電話がかけれる

などの特徴があります。

海外旅行に出掛ける際は、この便利な「112番」を頭の片隅に入れておくのも良いかと思われます。

~続く。

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