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【ハンブルク】ドイツの次なる流行発信地

2014年08月01日 15時00分 JST | 更新 2014年09月29日 18時12分 JST

最先端の近代建築と、とめどなく進化し続ける音楽シーンに恵まれながら、プレンツラウアー・ベルク地区ほど高級化の進んでいない場所といえば? ドイツの最新事情に詳しい人ならおわかりでしょう。答はもちろん、ハンブルク! ベルリンより観光客も少ないし、港のある街ならではの情緒もたっぷり・・・。

潮風に包まれて

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ハンブルク市内で、近頃一番注目を集めているエリアといえば、港のあるハーフェンシティ(HafenCity)地区。ルービックキューブのような建物や、自然界のフォルムを模した建築が混ざり合う街並に、海風が優しく吹き込むこの辺りに来たら、マルコポーロ・タワーと、隣に並んだ透明な外壁が目印となったユニリーバ本社ビルはお見逃しなく。そこからのんびり水辺を歩いていると、現在まだ建設中のコンサートホール「エルプフィルハーモニー(Elbphilharmonie)」が見えてくるはず。レンガと青いガラスのこの建物は、青山のPradaやロンドンのTate Modernをデザインしたヘルツォーク&ド・ムーロン社が手がける一大プロジェクトとあって、オープンの延期が続く中、期待をかけるホテリエたちは早くもエリアに進出し始めています。エルベ川を上った先にあるラグジュアリーホテル「ルイス・C・ヤコブ(Louis C. Jacob)」は、わざわざハーフェンシティに、エレガントなブラッセリー&ワインバー「カールス・アン・デア・エルプフィルハーモニー(Carls an der Elbphilharmonie)」をオープン。また、市内中心地にあるホテル「イースト(East)」が生んだ系列レストラン「コースト・バイ・イースト(Coast by East)」は、一方にはガーデンウォール、一方に穏やかな港を臨むシーフードレストランです。ドイツではお馴染みのホテルグループ、25Hoursにいたっては、早くもハンブルク市内2軒目となる物件を、やはりここに開設。大きな金属タンクやドックが並ぶ港の倉庫街らしい風景を背にした「25アワーズ・ハーフェンシティ」は、船のキャビンをイメージした客室や、アシカのポートレート画、船舶コンテナを再利用したサウナなど、海洋をテーマにした要素をセンス良く取り入れたデザイン。アナログレコードが揃った「ヴァイナル・ルーム(Vinyl Room)」をはじめ、気さくなラウンジスペースが複数あったり、レストランは地元産食材にこだわったメニューを用意していたりと、まさにハーフェンシティの要素を凝縮したようなホテルです。

サブカル・ライフ

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土曜はシェンツェン(Schanzenviertel)地区のフリーマーケットへ。アンティークよりモダンデザインが好きという人も、デンマークにほど近いハンブルクなら、北欧系アイテムもたくさん見つかるから楽しくショッピングできるはず。メイド・イン・ハンブルクにこだわるなら、「ハンサプラッタ(Hanseplatte)」で地元デザイナーのグラフィックTシャツやバラエティに富んだ音楽をチェック。(ちなみにハンブルクにはインディーズの音楽レーベルが200社近くあるのだそう。)かすかにヨーロッパの吉祥寺とでも呼びたくなるこのエリア。キッチュな古着屋やレコード店に紛れて、デザインショップや、様々な素材を機能的に再利用した家具・インテリア店「ロケンゲロート(Lockengelöt)」も点在しています。セレブにも人気のデザイナー、ベント・アンジェロ・イェンセンが手がけるブランド「ヘール・フォン・エデン(Herr von Eden)」のショップでは、ダンディーなブリティッシュ系ファッションに出会えます。クリエーター系に人気のホテル「サイド(SIDE)」に荷物を置いて、プールとスパでリラックスタイムを満喫した後、夜は、巨大な旧ナチス防空壕の中に造られた複合ライブ会場「ユーベル&ゲファーリッヒ(Uebel & Gefärlich)」で音楽三昧。厚さ3メートルという分厚い壁が、身体に響くベース音も吸収して外に漏らしません。

ライブ音楽&ナイトプラン

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グラフィティやフライヤーがいたる壁を埋め尽くすザンクト・パウリ(Sankt Pauli)地区のバーは、夕方早い時間から、ロンドンならショーディッチ辺りにいそうな、アーティなお洒落系人口で溢れ出します。美食家が集まる話題のブラッセリー「ニル(Nil)」でディナーを楽しんだ後は、歓楽街として有名なレーパーバーン(Reeperbahn)へ向かいましょう。ストリップクラブやSMブティックといったいかにもな店と並び、地元の人に人気のクラブやライブハウスもたくさん。60年代、下積み時代のビートルズが連夜ライブを行っていたのもこの界隈のこと。「36」をはじめとする伝説的ライブハウスから、「ゴールデン・プデル(Golden Pudel)」のようなアングラな雰囲気たっぷりの狭〜いバーラウンジ、カルトファンの多い知る人ぞ知るナイトクラブ「モトロフ(Motolov)」「モジョ(Mojo)」など、ライブ音楽ならほぼ毎晩必ず見つかります。流行に敏感なハンブルクの若者は、ほかにも年配の船乗りが集まる「ズィルバーザック(Silbersack)」のようなスポットも大好き。引退した港湾労働者や、老若男女問わずFCザンクトパウリ・ファンが訪れるこのパブ。ジュークボックスからはABBAの古いヒット曲や、マレーネ・ディートリッヒのシャンソンが流れてきます。ハンブルク式の夜遊びを満喫したら、都会的でクールなホテル「イースト(East)」で最後の一杯。ベロアのブース席や、親密な空気を演出できる小さな半個室空間、センシュアルなフォルムの家具があったりと、レーパーバーンのもうひとつの表情を、さりげなくヒントに取り入れているようです。

夜遊びを楽しんだ翌朝は

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日曜はこの街の人に倣って、エルベ川沿いのパブやレストランで二日酔いから立ち直りましょう。「シュトランドペルレ(Strandperle)」で、コンテナ船がゆっくり進む水辺の景色を眺めながらランチをするもよし。ビーチクラブ風の「セントラルパーク(Central Park)」や「シュトランド・パウリ(Strand Pauli)」で、まったりリラックスするもよし。こんな水辺のビアガーデンはハンブルクならでは。または、市内中心地のアルスター湖周辺に腰を下ろして、ランニング中の人やサイクリスト、ボートを漕ぐ人たちを眺めつつ、心の中で自分もエクササイズ。まだまだ飲み足りないというならば、ブリティッシュなデザインがチャーミングなホテル「ゲオルグ(George)」へ。絶品カクテルを味わいながら、次のハンブルク旅行のプランニング。ほら、次こそ美術館巡りもしたいでしょう?

※元記事はこちら(Tablet Magazine)