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やる必要のない仕事は上手にやったところで意味がない ── ウォーレン・バフェット

2014年07月25日 17時04分 JST | 更新 2014年09月23日 18時12分 JST

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マイクロソフト創業者のビル・ゲイツとウォーレン・バフェットは、年の離れた友人として互いに信頼し、親交を重ねていることで知られている。ゲイツがバフェットから受けた最良のアドバイスの一つが「本当に重要なことだけを選んで、それ以外は上手に『ノー』と断ることも大切だよ」という言葉だ。

 

バフェットと初めて出会った頃のゲイツは非常に多忙だった。山ほどの会議に出席し、夜には1日100万通届くと言われるメール(大半は迷惑メール)に取り掛かり、時には長い返事も書かなければならない。しかも1年の4分の1は海外出張で、ゲイツが「考える時間」と呼ぶ休暇は年に2週間しかなかった。当然、スケジュール帳は予定でびっしりだ。

 

一方のバフェットの予定表は余白だらけで「考える時間」は年に50週間もあった。バフェットは会議にほとんど出ないし、電話もかけるよりはかかってくるのを待つタイプだ。コンピュータはオンラインゲームのブリッジ以外には使わないのでメールチェックの必要もなかった。ゲイツと同様、世界的に有名な人物なのに、なぜこんな生き方ができるのか。秘密はこうだ。

 

バフェットは駆け引きをしたり、誰かと交渉するのを好まなかった。自分で話し、自分で判断し、自分で結論を出す。そして、出した結論は変えなかった。バフェットの強みは、このシンプルさにあった。

 

実際、1980年代のバフェットは、自分とたった1人のアシスタントの2人で、他社なら100人以上で運用するポートフォリオとほぼ同じ資金を運用していた。 交渉もシンプルだった。バフェットは、簡単なあいさつのあと、すぐ本題に入るよう促す。事前に受け取った資料についてのやり取りのあと、いくつかの条件をつけてすぐに金額を提示することさえあった。バフェットは次のように言う。

 

「やる必要のない仕事は上手にやったところで意味がない」

やがて少額の取引や、貢献度の低い取引も避けるようになった。

「やる価値のないことをうまくやっても意味がない」

やる必要のないこと、やる価値のないことはとことんやらないのがバフェットの流儀だったのである。

執筆:桑原 晃弥

本記事は書籍「1分間バフェット」(SBクリエイティブ刊)を再構成したものです。

(2014年1月10日公開)