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解消すべきは「ねじれ」にあらず!

2013年07月05日 17時22分 JST | 更新 2013年09月03日 18時12分 JST

ねじれ国会、どこが問題でしょうか?選挙の時期が異なる二院制を前提にする以上、両院のねじれは当然です。政権側は、そのことを与件として国会運営をする知恵が必要です。国会運営が順調にいかないことを制度のせいにするのは簡単ですが、基本的なことを言えば、与党の国会対策とは、野党の言い分を聞いて法案の円滑な審議を行うことです。そういった努力を欠いた国会運営をつづけていては、長期政権の展望は開けません。

国会がねじれていれば、野党の言い分を聞かざるをえないので、与党の暴走を抑えることにもつながります。私が厚労大臣のときに、多くの法案を成立させ、懸案の様々な問題を解決できたのは、ねじれ国会のおかげだと言ってもよいほどです。政官業が癒着し、自民党の族議員が改革に反対する中で、野党の建設的な批判は、守旧派の族議員と対決する武器として、大いに役立ちました。その武器を活用して、改革を進めることができたのです。参議院で野党から建設的な提案がなされたことが何度もあり、それを修正案や付帯決議に反映させ、より広い国民の利益になる法律を成立させることができました。

衆議院のカーボンコピーと揶揄される参議院ですが、その意義は「再考の府」として大所高所から、衆議院で十分な審議が尽くされなかった問題について議論するところにあります。

参議院選挙の焦点は「ねじれ解消」ではありません。問われるべきは、経済や社会保障、そして、外交です。また、この国の「かたち」をどうするか。統治機構についてわずか4条しか書かれていない憲法についても、地方自治の章を大幅に加筆し、中央と地方の関係について規定しなおすべきです。道州制、連邦制の導入についても議論し、その関連で二院制のあり方も俎上に載せることが可能となります。アメリカ上院のように、参議院を地方の代表者からなる国会の場として改革することも、新しい政治のあり方の一案となるのではないでしょうか。

舛添要一氏の政治経済研究サイト「MASUZOE LAB」7月5日付の記事を転載しました)