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気持ちスケッチ

2014年06月27日 22時08分 JST | 更新 2014年08月26日 18時12分 JST

ボクがブログやなにかで書くことは、

なにか、ためになったりするものではないし、

いわゆる、どーでもいいこと、

雑文の類に入ると思うんですけど、

それでいんですけど、

だからといって。

テキトーに垂れ流しているんだな、と言われると、

そうでもないよ、と言いたくなる気持ちがあります。

たとえば、裏の路地を歩いていて、

パッっと目についたこと、感じたことを、

なるべく生きのいいうちに、

その光景が持つ温度やツブツブをなるべく壊さぬよう、

スケッチする。

それはそれで、気をつかいます。

うまく書こうとか、いいことを書こうとか

思わないことが案外、難しんですね。

文章が上手いとか、下手とか、

ためになるとか、ならないとか。

そういうことを気にしてしまっては毛頭ダメで、

なにより、気持ちスケッチ、を描けていなくてはならないんです。

さて、ブログを定期的に書くようになって、

メールや手紙をいただくことが、やや増えました

(数はほんの少しですけど、もらうこと自体、

なんだかすごいことだと思っています。

みなさまありがとうございます)。

いただいたメールや手紙に目を通しておりますと、

まぁ、ボクにくれるメールですからね、

どーでもいいようなメールが多いんですね。

(おまえが言うなって感じですけど)

たとえば、昨日届いたメールはこんな具合なのです。

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井川さん、いつも楽しく、ブログを拝見しています。

ちょっと思いついたので、

今日は私の小さい頃の話をしようと思います。

私は小学3年生の頃、あることを夢見ていました。

それは何だと思いますか?

わたしは一人っ子のさみしがりやで、

とびきり優しい父と、ちょっと変わった母がいます。

その両親に、悩みに悩んで打ち明けたことが、

小さい頃あったんです。

「わたしね、ほんというと、魔女になりたいの」

両親はどうリアクションしたか忘れましたが、

「だったら、サンタさんにお願いすれば」と提案してくれました。

「そっかぁ!!」

わたしはすっかり舞い上がって、

空飛ぶほうきをサンタさんにお願いしました。

そして、イブが明けて、クリスマスの朝。

わたしの枕元に1本の竹ボウキが立てかけてあったんです。

それからのわたしは、

毎日、毎日、空飛ぶ特訓の日々でした。

実は、知ってますかー?

魔女の特訓は誰にも見られちゃいけないって。

だからわたし、

部屋のドアもカーテンも完全に締めきり、

真っ暗闇の中でホウキにまたがっていたんです。

ひとり、じーっと、ホウキに力をこめて。

「飛ぶのよ。飛ぶのよ」

真っ暗闇の中、そう信じて練習するわたし。

そして、ほんの一瞬、奇跡が起こったんです!!

両親に「飛べたのよ」と告げると、

父と母はとても喜んでくれました。

自信をつけたわたしは、

本格的に魔女になる勉強をしました。

魔女図鑑なるものまで買いました。

そこには、魔女になるための心得、

そして生活のおきて、

魔女料理のことなどが、

詳しく図や絵で書いてありました。

魔女料理は、スパイスのかわりに

ちょっと変わった食材を使うんです。

ミミズ、ハエ、爪のカス、部屋のホコリ・・・。

わたしは大好きな父と母に、

ミミズのスープと毒キノコのパイを作ってあげました。

父と母は、「美味しくなくもない」と言ってくれました。

そんなわたしも今年で26歳。

会社に入った頃は叱られてばかりだったけど、

いまでは、商売上手とちょっと褒められます。

わたしは残念ながら、魔女にはなれなかったけれど、

ほうきは今でも、私の部屋に大切においてあります。

あっ、魔法のかけ方も一生懸命覚えたので、

いつかまた教えますね。

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これって、ボクに当てられたものだよなぁ?

と読み終えたボクはそう思いました。

魔女の話を彼女はなぜ、

見知らぬボクにしたんだろうか?

やっぱり、これは、気持ちスケッチなんです。

とにかくなんだかワーッと書いてある。

読み終わった後、いくつも光景が頭に浮かび、

少し胸がざわつきましたもの。

ミミズのスープやらはスプーンで汁を飲み、

フォークで具は絡めとって食べるのだろうか?

毒キノコのスープを飲んだ両親は、その後無事だったのだろうか?

とかね。

〈ボクからの回答〉

メールをありがとう。

小さな自分だけの世界を、

いっぱいに満たすことができるものは、

誰かに与えられた大きなものじゃない。

小さな自分が見つけた、ちっぽけなホントなんです。

そのことを誰かに伝えて初めて。

世界の広さと、自分が取るに足らないものであることを

知っていくんです。

生きていくとはそういうことなんです。

気持ちスケッチとはそのために必要なものかもしれませんね。

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