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日米韓首脳会談が実現 安倍首相は韓国語でも挨拶

2014年03月25日 19時34分 JST | 更新 2014年03月25日 23時36分 JST
AFP時事

日米韓3か国の首脳会談が日本時間3月26日未明、オランダで約1時間にわたって行われた。アメリカのオバマ大統領の仲介で実現したもので、安倍首相と朴槿恵大統領が公式に会談するのは初めて。安倍首相が韓国語で朴大統に話しかける場面もみられた。

今回の会談では、日韓関係が冷え込むきっかけとなっている歴史認識の問題は話題に上らず、北朝鮮問題を中心に、北東アジアの安全保障に関して議論が行われた。今後、日韓2国間の関係をどのように改善するか、両国首脳の手腕が問われる。NHKニュースなどが報じた。

オバマ大統領は「3人一緒に重要な課題を話し合う最初のチャンスだ。アメリカと日本、韓国との同盟は、平和と安全保障を支えるものだ。北朝鮮の脅威に対して3か国は、揺るぎない体制でこれに応えていくことを示してきた。外交的、軍事的にこのような協調を強化したい」と述べました。また、パク・クネ大統領は「北朝鮮のいろいろな動きを受けて、3か国のより緊密な協力の必要性が高まってきた。3人で意見交換を行うこの機会は非常に意味がある。北朝鮮の核問題は地域の平和と安定に対する重大な脅威であり、3か国を含めた国際社会が対応していくことが重要だ」と述べました。

 

これに対して、安倍総理大臣は初めて正式に会談するパク大統領に対し、韓国語で「お会いできてうれしく思います」と語りかけました。そのうえで安倍総理大臣は、「基本的価値と戦略的利益を共有する3か国の首脳が一堂に会し、安全保障を幅広く議論することは非常に有意義であり、実利にかなっている」と述べました。そして「特に北朝鮮の問題に関して日米韓の緊密な連携を確認することは極めて重要であり、北朝鮮が核・ミサイル問題、さらには拉致問題や離散家族の問題など人道問題について、前向きな行動を取るよう、3か国でしっかりと協力していきたい」と述ました。

 

(NHKニュース「日米韓の首脳 北問題で緊密連携」より 2014/03/26 04:37)

今回の会談では、外交筋からは「3首脳が並んでカメラに収まれば十分」という話もあり、日韓関係が劇的に動き出すことにはならないとの見通しも報じられていた。実際に、会談では歴史認識の問題については議論が避けられた形となったが、会談中に安倍首相と朴大統領の握手も行われたと、FNNニュースは報じている。

今後の日韓両国の関係改善について、安倍首相はどのように捉えているのか。会談後、安倍首相は記者団に対し「未来志向の関係」という言葉を使い、次のように述べている。

首相は会談後、記者団に「率直に会い、話すことが大変大切だと再認識した。未来志向の関係を発展させる第一歩にしたい。(韓国側と)さまざまなレベルで連携を取っていく」と述べ、今後の2国間会談実現に意欲を示した。

(時事ドットコム「日米韓、北朝鮮核問題で連携=安倍首相、朴大統領と初会談-従軍慰安婦には触れず」より 2014/03/26 03:59)

安倍内閣は25日、戦後70年を迎える2015年に出す予定の首相談話について「21世紀にふさわしい未来志向の談話を発表したい」としている。内容については、「安倍内閣としては、平成7年の村山談話および平成17年の小泉談話を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる」としており、アジア諸国に対する「植民地支配と侵略」への「痛切な反省の意」と「心からのおわびの気持ち」を表明した村山談話などを踏襲する考えも示している。

また、韓国側も関係改善の動きが見られそうだ。朝鮮日報は、関係者のなかには日韓首脳会談の開催は性急とする考えもあるとしながらも、今回の会談のあとも日韓両国の関係がそのままとする外交専門家はあまりおらず、両国が関係改善の努力を続けることになるという見方が強いと報じている。

安倍政権の言う「未来志向の日韓関係」とはどのようなものなのか。日韓両国の関係は改善されるのか。今後の動きに注目が集まる。