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「流れる血に、イスラエルもパレスチナもない」少年を殺害されたイスラエル人家族が報復の連鎖を戒める

2014年07月12日 01時03分 JST
Nir Barkat/Facebook

6月30日、行方不明になっていたユダヤ人の少年3人がイスラエルの占領地ヨルダン川西岸で遺体となって発見された事件と、7月2日に東エルサレムで16歳のパレスチナ人の少年ムハンマド・アブ・クデールさんが誘拐、殺害される事件をきっかけにパレスチナとイスラエルの間で報復攻撃が激化している。

武力、そして報復するという脅迫手段をとる人間もいる一方で、殺害された少年の家族の中には、喪に服しているこの機会に、連帯を示すために集まった人もいた。

7日、エルサレムのニール・バラカット市長は殺害されたナフタリ・フレンケルさんの母、ラケルさんを訪問した。バラカット市長は訪問中、ムハンマドさんの父フセインさんに電話をかけ、フセインさんとナフタリさんの父イシャイさんが話をするように提案し、2人は応じた。

バラカット市長はFacebookに、「息子を失った2つの家族の間で交わされた電話での会話は、感動的で、すばらしいものだった」と綴った。

「私たちは彼らの悲しみに、私たち遺族からもう一方の遺族に、深い哀悼の意を表します」イシャイさんは繰り返しこう述べた。「クデールさんたちが真犯人を突き止めたようで何よりです。私たちは今回の出来事を絶対に許すわけにいかない、と表明しました。イシャイさんは私たちを受け入れてくれました。彼が聞き入れてくれることが重要でした」

イスラエル軍とパレスチナの武装勢力との間の緊張が高まるにつれ、イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相はアブ・クデールさんに哀悼の意を表明した。しかし、「テロリストに対しては別だ。我々はテロリスト全員に報復する」とも述べた。

フレンケルさん一家は、ムハンマドさんの殺害を受けて声明を発表した。

「流れる血に、イスラエルもパレスチナもありません。人殺しは人殺し。そこに正義はありません。ただ、赦しと贖罪があるのみです」

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緊迫するパレスチナ情勢

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