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「自転車特区」を東京・お台場に 自民党の谷垣禎一幹事長が提言

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自転車愛好家として知られる自民党の谷垣禎一幹事長が9月20日、東京都で開催された「東京サイクリングサミット2014」で実行委員長として講演し、東京オリンピック・パラリンピックの競技会場となる東京・お台場を「自転車特区」に指定し、自転車を利用しやすい環境を整備するという考えを示した。効果が出れば、地方にも適用できるという。毎日新聞などが報じた。

締めくくりのあいさつに立った谷垣氏は「東京五輪時に、お台場などで自転車専用レーンやシェアサイクル(自転車の共用システム)を運用する自転車特区の実験をすることを提案したい」と意気込んだ。
 
(毎日新聞「谷垣幹事長:東京五輪で自転車特区提言」より 2014/09/20 20:43)

谷垣氏はイベント終了後、さらに「都市の渋滞や排ガスは非常に大きな問題だ。自転車をもっと利用しやすくし、一種の交通インフラにすることで、公益のある役割を果たすことができるのではないか」と述べ、自転車専用レーンの整備や交通法規のあり方を実験する必要があるという認識を示した。

しかし、課題は多い。今回のサミットに参加したアメリカ・ニューヨーク市の交通局前政策責任者であるジョン・オルコットさんは、東京での自転車の使われ方について次のようにツイートしている。

あちこちに大量の自転車が置かれている。

サイクリストは横断歩道を方向構わず乗り入れるし、歩道もよく走っている。しかし、自転車が増えれば、自転車レーンの創設についての議論や、プレッシャーにもなる。

ニューヨークでは2007年に、当時のブルームバーグ市長によって「2012年までに自転車通勤数を倍増」させるなどの目標が掲げられ、車道を削って自転車専用レーンをつくるなどの取り組みが行われてきた。2007年には42マイル(約68km)ほどしかなかった自転車レーンは、2013年には自動車との共用レーンも合わせて366マイル(約590km)になっている。地図で見ると、東京の山手線の半分ほどをカバーするの規模だ。

ny bike lane and tokyo

これらの取り組みは、より魅力的な街を作るためには何が重要かを考えた結果だった。ニューヨークの交通局長ジャネット・サディク=カーンさんは、「街路のデザインを見ると 何を重視しているか分かる」と話す。ニューヨークも元々、車を重視した街だった。それを、全ての人に安全な街に変えたかったのだという。

プロジェクトでは、自転車のレーンを整備したほか、タイムズ・スクウェアを歩行者天国にしたり、街路樹を植えたり、通りにベンチを置いたりした。自転車レーンは一方通行の場所も多く、歩道の走行を禁止するなど、市民にはルールの徹底を呼びかけている。

2012年のオリンピック開催都市であるイギリスのロンドンでは、2008年にジョンソン市長が就任すると、延べ900kmにおよぶ自転車レーンネットワーク「サイクルスーパーハイウェイ」を整備したり、市内約700ヶ所にシェアサイクル「サイクルハイヤー」を整備するなど、自転車活用を軸とした新たな交通政策を矢継ぎ早に打ち出した。2016年オリンピック開催都市であるリオデジャネイロも、300kmの自転車レーン整備計画に着手した。

さあいよいよ次は、東京の番か。

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