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マヤ文明衰退の謎、ベリーズの巨大な穴「ブルーホール」が解明か

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これまでの研究で、マヤの精密な暦や筆記システムが詳細に明らかになっており、儀式の生贄についても研究が進んでいる。しかし、古代文明が西暦900年ごろに崩壊した理由は、ずっと謎のままだ。

現在、ライス大学とルイジアナ州立大学の研究グループは、その謎を解くのに1歩近づいているかもしれない。その手がかりは、カリブ海の小さな国ベリーズ沖にある美しいサンゴ礁になるブルーホール(海中の陥没穴)「グレート・ブルーホール」にあると見られている。このブルーホールは、海洋学者ジャック・クストーによって有名になった。クストーは1971年にこのブルーホールを訪れて、世界10大スキューバ・ダイビング・スポットのひとつに選定した。

great blue hole
グレート・ブルーホール

研究グループは、ブルーホールからの堆積物試料を色、粒子サイズ、および層の厚さのばらつきに注目しながら分析した。また、降水量の推定値を得るためにチタンとアルミニウムの比率の違いに注意しながらベリーズ・セントラル・シェルフ・ラグーン(本土沿岸水域)からの試料も分析した。

分析の結果、西暦800年から900年ごろのユカタン半島は降水量が少なく、熱帯低気圧の頻度が低下したことが明らかになった。研究グループはハフポストの取材に対し、当時この地域が大規模な干ばつに見舞われたことが伺えると述べた。

今回の研究から、西暦1000年と1100年の間に、別の大規模な干ばつが発生し、チチェン・イッツァのマヤ都市文明が衰退したと考えられている。

共著者でライス大学の地球科学研究を行っているアンドレ・ドロクセル教授は、科学専門ニュースサイト「ライブ・サイエンス」に「大規模な干ばつが発生すると、飢饉や不安が増大する」と述べた。

ベリーズ・セントラル・シェルフ・ラグーンの研究は2014年12月16日、サンフランシスコで行われたアメリカ地球物理学連合の総会で発表された。また、ブルーホール試料の研究は専門誌「サイエンティフィック・リポート」2014年1月号に発表されている。

これまでの研究でも、マヤ文明が衰退した理由として気候変動が挙げられている。2012年にベリーズにある鍾乳洞の石灰石を分析したところ、西暦600〜1000年の間の「乾燥傾向」が地域の文明崩壊に関連付けられるのではないかとみられる。

最初のマヤ文明は、紀元前1800年に設立された。文明は西暦250年ごろに全盛期を迎え、人口は約200万人に達した。

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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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