15歳の難民少年、22歳の施設職員の女性を刺殺 スウェーデン

身寄りの無い子供たちが利用する宿泊施設での事件でした。
EPA時事

スウェーデン西部の難民宿泊施設で1月25日、難民認定を申請している15歳の少年が、22歳の女性職員を刺殺する事件が起きた。警察は、テロではないと説明している。ガーディアン紙などが報じた。

事件が起きたのは、スウェーデン西部のモルンダルにある、身寄りの無い14〜17歳の難民認定申請者のための宿泊施設。女性職員は午前8時頃にナイフで襲われた。女性職員は施設に滞在していた少年8人に対し、1人で対応していた。警察は、「これはテロではない。何か事故か、あるいはけんかによるものではないか」と説明した。

警察の広報担当者によると、少年は1人で渡航してきたとされるが、出身国などの身元は明かされていない。動機も不明だという。

スウェーデンでは、身寄りの無い子供の難民のための施設が10カ所あるとされるが、今回のようなトラブルが増加しており、2014年には148件だったのが、2015年には322件と倍増。スウェーデン国立警察長官のダン・エリアッソン氏は、国内各地にある施設の状況について、「いくつかの場所では、警察の動員が顕著になっている。6カ月前にはなかったことだ。将来的には他の場所でも適切な対応が取れなくなる可能性がある」と述べた

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