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麻疹(はしか)の集団感染 26歳以上の人が知っておきたい予防接種のこと

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YOBOU
【イメージ写真】予防接種 | 時事通信社
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全国で麻疹(はしか)の感染が広がり、今年の感染者数が60人を超えた。はしかはワクチンの定期予防接種が行われているが、その実施方針は大きく変遷しており、世代ごとにはしかへの感染しやすさが違う。どんな人が予防接種を検討したほうが良いのだろうか?

■関西空港などで集団感染

大阪府は9月4日、関西空港で従業員らによるはしか集団感染が発生している問題で、感染者が医療従事者らにも広がり、合計34人になったと発表した

さらに大阪府内に住む30代の発症者の男性が、8月28日に空港近くのアウトレットモールを利用していたことが判明。また、関東でも千葉市の幕張メッセでのコンサートや東京・立川市のアニメ関係イベントなど大人数が集まるイベントではしかの発症者が参加していたことが分かり、感染の広がりが懸念されている。

厚生労働省によると、はしかは、感染力の極めて強いウイルスが起こす感染症で、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症する。空気感染では、同じ部屋や電車の中にいるだけでも感染することがある。

感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水などの風邪のような症状が現れる。2~3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が出現する。肺炎、中耳炎を合併しやすく、先進国でも1000人に1人の割合で死亡することもあるという。

■ワクチン接種1回の「空白地帯」は26歳〜39歳

感染力が強いはしかは、手洗いやうがいだけでは予防ができず、ワクチンの予防接種が有効とされている。

はしかワクチンは、1978年から定期接種となり、子どもを対象に接種が進められてきたが、当初は1回だけの接種とされていた。しかし、実は、1度だけの接種では免疫がつかない人が5%未満存在することなどがわかっている。その時代に子ども時代を過ごした26歳より上(2016年時点)は、はしかに感染する可能性があり、「空白の世代」となっている。

はしかワクチンの2回接種制度は、2006年4月から、1歳児と小学校入学前の幼児を対象に行われるようになった。さらに、2007年に発生した10代〜20代の人を中心にしたはしかの流行を受けて、2008年度から2012年度の5年間に限っては、中学1年生と高校3年生相当年齢の人に追加で2回目のワクチンを接種する制度が導入された。

これに間に合わなかったのが、26歳以上の世代(1990年4月2日以前に生まれた人)だ。それより下の世代は、定期接種を予定通りに受けていれば、はしかを含むワクチンを2回接種していることになり、はしかの感染確率は低い。一方、40歳以上の世代は定期接種でワクチンを接種する機会がなかったが、多くの人が、はしかに自然感染しているため比較的リスクが低いという。

しかし、はしかの流行を受けて、26歳以上は予防接種を各自で受けることが推奨されている。厚生労働省は特に、医療従事者や学校・保育福祉関係者など、リスクが大きい人、海外渡航する人に対して、医師に相談して2度めの接種を検討するよう、呼びかけている。

■インドネシア・モンゴルなどへの渡航予定者も

予防接種の実施により、2015年3月、日本はWHOから国内の土着のウイルスによる感染がない「排除状態」と認定されていた。

しかし、関西空港で感染した人から検出されたウイルスは、中国やモンゴルで流行しているH1型。また、千葉県松戸市などでの集団感染で検出されたウイルスは東南アジア・南アジアで流行しているD8型だった。これらは、海外渡航した人が持ち込んだと推定されている。

国立感染症研究所感染症疫学センターは、8月25日、2016年は特にアジアの国々(インドネシア、モンゴルなど)に渡航歴のある患者の届出報告が多いと発表しており、渡航予定があるが免疫がない人に対して、予防接種を呼びかけている。

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