レディー・ガガ、19歳の時に受けたレイプ被害からPTSDに 若者たちに思いを語る

多くの若者やマイノリティーから支持されるレディー・ガガさんが、長く苦しんできた経験について話しました。

歌手のレディー・ガガさんが、LGBTの若者向けのホームレス支援施設を訪問し、19歳の時に受けたレイプ被害によってPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患い、今も闘っていることを、12月6日(日本時間5日)にNBCの番組「トゥデイ・ショー(Today Show)」内で初めて告白した。

ガガさんは、衣類や化粧品などのプレゼントを持ってニューヨークにある施設「アリ・フォーニー・センター」を訪問。施設にいた若者のホームレスたちにプレゼントを渡し、ひとりひとりと言葉を交わす様子が放送された。

(TODAYの公式サイトより)

また、番組のインタビューで、ガガさんはPTSDに苦しめられていることを初めて告白した。

2014年、ガガさんはカトリック学校に通っていた19歳の時、20歳以上年の離れた男性から性的暴行を受けたことを打ち明けている。その経験がトラウマになり、PTSDに今も苦しめられていると語った。

Today I shared one my deepest secrets w/ the world. Secrets keep you sick w/ shame ❤️Watch this video #ShareKindnesshttps://t.co/Rynfxekz3Z

— xoxo, Joanne (@ladygaga) 2016年12月5日

今日、私は大きな秘密を世界に打ち明けた。隠しごとは気持ちを沈めてしまうから。

ガガさんは闘病について、「担当医だけではなくて、家族や友人たちの優しさが私の人生を救ってくれた」と話している。また、薬の投与も気持ちを落ち着かせることを助けてくれたという。

(放送された番組の映像はこちら。)

また、番組の放送後、ガガさんは自身が立ち上げた「ボーン・ディス・ウェイ基金」の公式サイト内でPTSDについて思いを綴った。PTSDの発作が起きると話すことさえ困難になり、仕事はおろか、シャワーを浴びることも難しくなるという。

マイノリティーに属する人々への支援を続けてきたガガさんは、「精神病について話すことは難しいが必ず回復するし希望がある」、「PTSDという病が若い人たちを含む多くの人に与える影響を伝えていきたい」と記している。

私は、PTSDを乗り越えるためにどうすればいいのか、答えを探し続けます。なぜなら自分なら必ずできると信じているから。もし私がシェアしていることがわかるなら、あなたも、自分なら必ずできると信じてほしい。

"Head Stuck in a Cycle I Look Off and I Stare" A personal letter from Gagaより 2016/12/07)

最後に、ガガさんはある心理学者の言葉を引用した。

多くの人はPTSDの原因となった出来事に注目しがちです。しかし、例え同じ経験をしたとしても、その受け取り方は人によって異なります。個人的な意見では、あなたの気持ちが誰からも評価されず、聞き入れてもらえず、理解されていない環境でトラウマが起こりやすいと考えています。特定の出来事が必ずしもトラウマになるとは限らないのです。

もしあなたがPTSDに苦しんでいる可能性があるなら、専門家に助けを求めてください。回復の希望はたくさんあります。

"Head Stuck in a Cycle I Look Off and I Stare" A personal letter from Gagaより 2016/12/07)

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