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イルカの入手「追い込み漁はダメ」に反発、新江ノ島水族館がJAZA脱退

2017年04月04日 15時28分 JST
Reuters
A dolphin moves to return a parcel to its trainer during a special Christmas show at the Shinagawa Aqua Stadium in Tokyo December 23, 2014. REUTERS/Thomas Peter (JAPAN - Tags: ANIMALS SOCIETY TPX IMAGES OF THE DAY)

日本動物園水族館協会(JAZA)が「追い込み漁」で捕獲されたイルカの入手を禁止したことを受け、2つの水族館が3月31日付でJAZAから退会した。

JAZAなどによると、退会したのは神奈川県藤沢市の「新江ノ島水族館」と、山口県下関市の「海響館」。JAZAの方針に賛同できないことなどが理由だという。

和歌山県太地町の追い込み漁をめぐっては、世界動物園水族館協会(WAZA)が「残酷だ」と警告したことなどから、JAZAが2015年5月、捕獲されたイルカの入手の禁止を決定。これを受けて太地町の町立クジラ博物館が同年9月、JAZAから退会し、反発する動きが国内で広がっている。

新江ノ島水族館は4月4日、ハフィントンポストの取材に対し「調査捕鯨を目的とした追い込み漁は、水産庁が計画を立てて実施されてきた。水族館ではこれまで太地町と連絡しながら鯨類の繁殖研究に取り組んでおり、これからも引き続き実施する」と話した。

海響館は、退会の理由として「JAZAの方針が捕鯨を推進する下関市の立場と整合性が取れていないことが一因だ。繁殖だけでは将来的に個体数が維持できないのではないか」などと説明した。

一方JAZAは、両館の退会について「各水族館の決定だ。JAZAでは、追い込み漁で捕獲されたイルカの入手禁止の決定以降、海外の先進事例などを参考にして繁殖に力を入れている」と述べた。

■多くの水族館で「追い込み漁」のイルカを購入

JAZAには国内の89の動物園と、60の水族館が加盟している。産経ニュースによると、このうち半数の水族館が、和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲されたイルカを購入していた。

JAZAに加盟する水族館は今後は太地町からイルカ購入ができなくなるため、子供たちに人気のイルカショーなどの運営に支障が出る恐れがあるという。

太地町のイルカの追い込み漁は、捕鯨に反対する環境保護団体などからの批判が強まっている。追い込み猟を批判的に描いたアメリカ映画「ザ・コーヴ」は、2010年にアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞した。駐日アメリカ大使のキャロライン・ケネディ氏も過去に、「米国政府はイルカの追い込み漁に反対します」とTwitterに書き込んでいた


■関連画像集「イルカの追い込み漁【和歌山県太地町】」

イルカの追い込み漁【和歌山県太地町】


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太地町のイルカ、国内の水族館で入手禁止に