セルビア女子バレー選手が日本人差別か 「つり目」ポーズで記念写真、連盟が削除

「つり目」ポーズは、東アジア人を揶揄する差別的なポーズとして受け止められている。

女子バレーボールのセルビア代表チームが「つり目」ポーズで撮影した集合写真がTwitterなどで公開され、日本人への差別的行為では?とネット上などで批判を集めている。

国際バレーボール連盟(FIVB)は、USA TODAYに「文化的配慮に欠けたものだった」と答えている。写真は既に連盟の公式サイトからは削除されている。

集合写真は、セルビア女性代表チームが世界選手権の予選を通過し、2018年に日本で開催される本選への出場を決めたことを伝える記事とともにツイートされた。写真では、試合後の14人の選手たちのうち12人が、こめかみに人差し指をあて「つり目」を作っている。「日本行き」をアピールしたとみられる。

当初は公式サイト上にも掲載されていたが、連盟によってその後差し替えられた。

一方、写真は世界選手権の公式Twitterにも5月29日に掲載され、連盟公式Twitterもリツイートで紹介している。連盟のTwitterには「70年代じゃないんだぞ」「チームに謝罪を求めるべきだ」などの返信が寄せられているが、6月2日(日本時間)午後4時時点では削除されていない。

「つり目」ポーズは、東アジア人を揶揄する差別的なポーズとして受け止められている。5月には、中国のサッカークラブに移籍したアルゼンチン代表選手エセキエル・ラベッシが、クラブのプロフィールにこのポーズの写真を使用して炎上、謝罪する事態が発生したばかり。

また、2008年にはスペインのバスケットボールチームがドラゴンの絵の上で「つり目」ポーズで撮影した写真が、スポンサー企業のPRで使用され、議論を巻き起こした。

USA TODAYは、「写真は、文化的配慮に欠けたものだった。行為は黙認しておらず、セルビアの連盟と連携して選手たちがこのような行為をしないように指導していく」との連盟のコメントを掲載している。

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