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ロンドンのテロ事件受け、トランプ氏が市長をTwitterで「口撃」。勘違い?それともわざと?

2017年06月05日 00時33分 JST
Mike Theiler / Reuters
U.S. President Donald Trump points to a guest as he arrives onstage for concluding remarks as first lady Melania Trump looks on, at the Ford's Theatre Gala, an annual charity event to honor the legacy of President Abraham Lincoln, in Washington, U.S., June 4, 2017. REUTERS/Mike Theiler

7人が死亡、約50人がけがをしたロンドンのテロ事件をめぐって、アメリカのトランプ大統領がTwitterでロンドンのサディク・カーン市長を「口撃」し、物議を醸している。

カーン市長は6月4日に公開されたBBCのインタビューの中で、「ロンドン市民は今日から数日間、増員された警察官の姿をまちで見かけるだろうが、心配することはない。警察と私たちがすべきことの1つは、できる限りの安全を確保することだ」などと答えた。

これに対し、トランプ氏はTwitterで、「テロ攻撃によって少なくとも7人が死亡し、48人がけがをしたのに、ロンドンの市長は『心配することはない』と言っている!」と発言した。


ニューヨークタイムズは「トランプ氏は市長の発言を誤解したか、曲解した」と紹介。

また、トランプ氏を厳しく批判することで知られる「ハリー・ポッター」シリーズの作者、ジョアン・ローリングさんはTwitterで「それが『リーダーシップ』というものよ、トランプ。警察は通報を受けてから8分でテロリストたちは死んだ」などと投稿し、市長の姿勢を擁護した。


CNNによると、市長の報道官はトランプ氏の発言に対し、「市長はロンドン市民に対し、路上でたくさんの警察官を見ても心配しないようにとの思いで呼びかけた。そんな趣旨をわざと逸脱するようなトランプ氏の『お粗末な』ツイートに反応するより、市長はもっと重要なことをやっている」とコメントした。

トランプ氏はまた、事件をめぐってツイートを連発。「我々は賢く、用心深く、そしてタフになる必要がある。権利を取り戻すために裁判所が必要だ。そしてさらなる安全確保のため、渡航の禁止が必要だ」「我々は『ポリティカル・コレクトネス』(政治的な正しさ)をやめなければならない。国民の安全保障業務に取りかかる。もしそれがうまくできないなら、状況はより悪化するだけだ」などと、テロ対策優先についての極端な考え方を示した。



一方で、トランプ氏は「皆さんは今、銃をめぐる議論が起きていないのにお気づきか?なぜならテロリストたちはナイフとトラックを使ったからだ」とも発言。テロ事件を、自身の持論である銃規制反対の「補強材料」に利用しようとした意図もうかがわせた。