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「男女平等って大切なんだよ」と伝える男の子のキャラクター、セサミストリート・アフガニスタンに登場

2017年07月23日 23時45分 JST | 更新 2017年07月23日 23時49分 JST

紛争やタリバンによる支配が原因で、女性が男性と同じように学校に行ったり、仕事をしたりできないアフガニスタン。

この国の子供たちに「男女平等、そして女の子が教育を受けることは大切なんだよ」というメッセージを伝えるために、4歳の男の子ジーラクは生まれた。

ジーラクは、子供向け教育番組「セサミストリート」のアフガニスタンバージョン「Baghch-e-Simsim」に新キャラクターとして加わった、オレンジ色のマペット(人形)だ。

6歳のお姉さんザリは、1年前から同番組で女性のエンパワーメント(地位向上)を訴えている。

女の子たちが教育を含めた大事な機会を享受できていない環境で、ジーラクが番組に加わることには大きな意味がある、と、セサミストリートを制作するNPO「セサミワークショップ」は考えている。

「アフガニスタンのような、男性が圧倒的に優位な国では、何らかの形で男性に女性を尊敬するよう伝える必要があると思います。女性キャラクターを尊敬する男の子のキャラクターを通して、『あなたの姉妹を兄弟と同じ様に尊敬しなければいけない』とアフガニスタンの男性に教えたい」と、セサミストリートを放送するアフガニスタンのテレビ局「TOLO TV」のマスード・サンガー社長はAP通信に語った。

カブールにあるスタジオで、撮影前にジーラク(左)とザリを操るアフガニスタンの人形師たち(2017年7月2日撮影 WAKIL KOHSAR VIA GETTY IMAGES)

アフガニスタンは1990年代、イスラム教の過激派組織・タリバンの支配下に置かれた。タリバンは厳格なイスラム法を適用し、女性たちが学校に行くことも家の外で働くことも禁じた。

その時に比べて状況は良くなったが、女性が人生において持ちうる選択肢や男女平等の面で、アフガニスタンは未だに世界に遅れをとっている。

国連女子教育イニシアティブによると、アフガニスタンの女性の識字率は14%で、世界最低レベルだ。

また、国連児童基金(UNICEF)の調査では、2008〜12年の間に中学校に通った男子生徒は42%だったのに対し、女子生徒は21%だった。

女子の中学校進学率は近年増えている一方で、長引く紛争、児童婚、また女子教育に反対する反政府グループに襲撃などが原因で、学校を中退しなければいけない女の子たちも多い

撮影後に、カブールのスタジオでザリと出会って嬉しそうな表情をみせるアフガニスタンの子供たち(2017年7月2日撮影 WAKIL KOHSAR VIA GETTY IMAGES)

教育がどれだけ子供たちにとって重要かを伝えるため、ジーラクとザリは番組で学校の大切さを話し合い、姉のザリはジーラクに、大きくなったら何をしたいのか、進学したら何を学びたいのかを尋ね、将来のことを考えるように促す。

セサミワークショップのシェリー・ウェスティン上級副社長はプレスリリースでこう述べる。

「子供たちは、キャラクターに自分を重ねて、とてもたくさんのことを学びます。ザリは男の子にとっても女の子にとっても影響力のあるロールモデルとなってきました」

「ジーラクのデビューは、ザリと同じように非常に大きな影響があるでしょう」

アフガニスタンが全ての人たちにとって住みやすい国になるために、4歳の男の子に込められた願いは大きい。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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