特集

「自信につながる」 男性の経験者が語るメイクの意味とは

「大変だからこそ、女性への気遣いもできるようになった」

2017年10月18日 12時42分 JST | 更新 2017年10月18日 17時53分 JST

男性にメイクなどを施すサービスを提供する大阪の「女装紳士」。経営者のIMAさん(27)に、メイクについてインタビューした。今度はここに通う男性客に、同じテーマで話を聞いた。「メイクって、何のためにするんですか?」

◾️大阪府松原市の中村和哉さん(25)

Kazuhiro Sekine
インタビューに応じる中村さん

―女装紳士に訪れたきっかけは何だったのでしょう。

初めて来たのは2年前の春でした。友人が自衛隊に転職が決まったので、何か思い出づくりにと、記念写真してもらえる場所を探していたんです。そしたらインターネットでここを見つけて。

最初はあくまで「かっこいい写真」を撮ってもらえる場所を探していたんです。でも、女装の写真の方がインパクトがあるし、思い出にはなるかなと(笑)。それで決めました。

友人だけでなく、自分もメイクと女装を体験しました。友人はそれっきりだったんですが、自分がハマってしまって(笑)。特に興味を持ったのがメイクでした。

というのも、僕は中学生ごろから、「X JAPAN」のようなビジュアル系バンドが好きで、男性のメイクに憧れていたんです。ただ、やり方もわからなかったし、男性がメイクすることの偏見があって、できませんでした。部活も空手道部でしたし。

数日後に開かれたメイク教室にも早速参加しました。それからも自分のメイク技術を上げるために月2回ほど通っています。その甲斐あって、スキンケアやメイクなどの知識を問うメイクアップアドバイザーの資格試験にも合格しました。

Kazuhiro Sekine
IMAさん(右)からメイクをしてもらう中村さん

―IMAさんにメイクをしてもらったとき、どう感じましたか。

身のこなし方も女性らしくしようと思いましたね。違う自分を見ているみたいでした。ぱっと見て最初に思ったのは、母親に似ているな、ということですね。

あと、女性は毎日メイクしているなんて、大変だなあと思いました。メイクすると顔が熱く感じます。皮膚呼吸がしづらいのかどうかはわかりませんけど(笑)

―どんな時にメイクをするのですか。

遊びに行くときや、アルバイトのときもしますね。アルバイト先はとんかつ屋さんのチェーン店。最初、メイクして人前に出るのは恥ずかしさしかなかったですが、だんだん技術も上がってきて、「きれいですね」とか「女性みたいですね」って褒められるようになりました。

それからは気恥ずかしさはなくなりましたね。資格を取ってからはもう、自信を持ってできるようになりました。

濃すぎないナチュラルメイクが基本で、ファンデーションを塗り、アイメイクで目元を整えます。男性は気づかれないことの方が多いですね。だけど女性は気づきます。

ファンデーション変えただけでも見てる子は見てますね。自分がメイクしているからわかるんだと思います。

中村和哉
メイクをし、ウィッグをかぶった中村さん

―女性のメイクについてどう思いますか。

おしゃれの一環ですね。メイクした方が自信にもつながりますし。周りの印象も良くなると思うんで。できるだけしてもらいたいなと思います。僕もメイクしているときは気分が全然違います。している方が生き生きします。

―とはいえ、社会人の女性に対しては「メイクはマナー」という意見もあって、窮屈さを感じている女性もいるようです。

男性はそういうことを言う前に、メイクが結構大変だということを分かってほしいですね。男性のように髪の毛をセットして、髭を剃って終わり、ではないんで。だからある意味、温かく見守ってもらいたいですね。

―メイクをするようになって、自分の中で変わったことはありますか。

女性の気持ちがわかるようになりましたね。例えば待ち合わせの時間でも、お昼に待ち合わせしたとしたら、男性なら午前11時ぐらいに起きて準備すればいいと思うんですけど、もっと前に準備しているわけで。気遣いできるようになりますね。

あと、女性に対しては、ぜひメイクを楽しんでもらいたいです。やっぱりメイクするときれいになると思います。自信にもつながると思いますし。

Kazuhiro Sekine
談笑する中村さんとIMAさん

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lbo

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