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2018年01月19日 18時54分 JST | 更新 2018年01月19日 19時36分 JST

ウォッカは、ワインよりあなたを魅力的にする?お酒が感情に与える影響を調べたら……(研究結果)

飲んだお酒の種類によって、気分が異なることがわかりました。

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飲むお酒の種類とお酒によって引き起こされる感情には関係があるのか。研究者たちが約3万人を対象に調べた。

その結果、スピリッツ(ブランデー、ウォッカなどアルコール度の高い蒸留酒)は攻撃的な感情と、赤ワインやビールはリラックスした感情と関連していることがわかった。

研究は、世界最大のドラッグ・アルコールのオンライン調査機関「グローバル・ドラッグ・サーベイ(GDS)」を通して、匿名で実施された。

調査では、21カ国に住む過去1年間でお酒を全て飲んだ18歳〜34歳の人たちを対象に、アルコールの消費の仕方とを飲酒時の感情を尋ねた。

調査で尋ねたアルコールの種類と感情は以下の通り。

・アルコールの種類:ビール、スピリッツ(ブランデー、ウォッカなどアルコール度の高い蒸留酒)、赤ワイン、白ワイン

・感情:エネルギッシュに感じる、リラックスする、性的に魅力的だと感じる、自信が出る、疲れを感じる、攻撃的な気持ちになる、気分が悪くなる、落ち着きがなくなる、涙もろくなる

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約3万人から得た回答からわかったのは、次のような結果だ。

■ スピリッツは、リラックスした気分との関連が一番低かった(20%)。そして最もネガティブな気分を引き出した。また、スピリッツを飲む人の約30%が、長時間飲み続けると攻撃的な気持ちを感じると答えた。

■ スピリッツを飲んだ時、ビールやワインに比べてある種のポジティブな気分になる割合が高かった。約59%の回答者がスピリッツを飲むとエネルギッシュな気持ちになり自信を感じると答えた。また42.5%が、自分を性的に魅力的だと感じると答えた。

■「リラックスする」と答えた割合が最も高かったのは赤ワイン(約53%)で、次に高かったのはビール(50%)だった。赤ワインを長時間飲み続けて攻撃的な気持ちを感じると答えたのは、2.5%にとどまった。

■ 全てのタイプのお酒で、「自宅外で飲酒した時に自信やエネルギー、性的な魅力を感じる」と回答したのが最も多かった世代は年齢18〜24歳だった。

■ 女性は全てのタイプのお酒で、攻撃的な感情をのぞく全ての感情を男性より強く感じた。

■ 男性は全てのタイプのお酒で、攻撃的な感情を女性より強く感じていた。

■ 飲酒量が多い人は、「攻撃的な気持ちを感じる」と答えた割合が、全てのタイプのお酒で飲酒量が少ない人に比べて6倍多かった。

■ 飲酒量の多い人は、自宅で飲む時も自宅外で飲むときも、攻撃的な気持ちや涙もろさをより感じるお酒を選ぶ傾向にあった。

また、アルコールに依存している人は、飲酒量が少ない人に比べてお酒を飲むと5倍エネルギーを感じると答えていた。この結果から研究者たちは、アルコールに依存している人たちは、お酒を飲むことでポジティブな感情を生み出そうとしているのではないかと考えている。

今回の研究について研究者たちは、観測に基づくものなので100%正確な結果を引き出しているとはいえないが、調査はアルコールの間違った飲み方を考える上で役立つとしている。

研究者に携わったマーク・ベリス氏は、「ラム、ジン、ウォッカといったスピリッツは、何世紀にも渡って暴力と関係してきたが、現在でも他のお酒より攻撃的な感情に関係している」と述べ、安価なスピリッツに対する懸念も示した。

「イギリスでは、違法に販売されているスピリッツは1リットルあたり15ポンド(約2,300円)かそれより安くで簡単に買うことができます。これは、ダブルを1杯75ペンス(約115円)でつくれる価格です。この安さは、健康を蝕むような飲み方を助長する原因になり得ます。また飲酒による暴力やケガが、周りの人にとってリスクとなる可能性もあります」

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また、イギリスアルコール研究所のジェームス・ニコルス博士は、今回の研究の重要性についてハフポストUK版にこう語った。

「今回の研究で重要な点は、これが調査によるものだということです。つまりこの調査は、お酒が実際に身体にどのような影響を与えるかを示したというよりはむしろ、回答者たちが何を求めてお酒を飲むかに光を当てています」

また、アルコールに関する教育などをおこなう団体「Drinkaware」のジョン・ラーセン氏はこう述べる。

「この研究は、人々がお酒を選ぶ理由を理解し、そのお酒にどんな作用を求めているかを理解することの大切さを示しています」

「お酒を選ぶ理由やお酒に求める作用は、実際にお酒を飲んだ時にどう振る舞うかに影響を与えます。そして時には、自分自身を傷つけるまで飲んでしまう危険性もあります」

※研究結果は医学雑誌BMJ Openに掲載されました。

ハフポストUK版の記事を翻訳しました。