Huffpost Japan
ブログ

ハフポストの言論空間を作るブロガーより、新しい視点とリアルタイムの分析をお届けします

週刊ABROADERS Headshot

劇的に変化し続ける、ミャンマー。過去5年で変わったこと、5つ

投稿日: 更新:
印刷

私が初めてミャンマーに来たのは2007年。それから毎年、一年に一度ミャンマーを訪れるたび、街や生活などの色々な面で変化が起きていることを感じてきました。

今、最も速いスピードで社会が変化しつつある国、ミャンマー

今回は、この5年で変わったことの中から特に印象深かったものをご紹介します。

2016-10-04-1475618222-6770030-2s.png
 
 

1.公定ルートと闇ルートの差が150倍以上(!)だった


現在、ヤンゴンに着いて両替をするとしたら......? 空港内や市内のどこでも銀行や民間が運営する両替所を見かけますし、あまり両替で苦労することはありません。

ところが、2012年4月までは公定と闇の実勢ルートが全然違う二重相場制でした。

公定ルートでは1ドル=5チャットなのに、闇では1ドル=900チャット!このように、意味の分からない状態でした。

2016-10-04-1475618356-2852269-7s.png

それに、街で「両替所」を見かけることはなく、旅行者はマーケット内にある宝石屋さんやホテルのレセプションで両替をしていました。

中には低いレートで外国人に両替を持ちかける人たちも相当数いて、ダウンタウンを歩いていると「リョウガエ?」と声をかけてくる人が次々と寄って来て、厄介なことも多々ありました。

 

2.インターネット規制がものすごく緩和された


Yahooが見れない、You Tubeが見れない、Hotmailが使えない......。

以前はネットカフェやホテルのビジネスセンターのネット回線でさえ見られないサイトばかりで本当に不便でしたが(今のように飲食店でWi-Fiが使える環境もありませんでした)、2011年にテインセイン政権に変わってから規制が緩和され、今ではほとんど不便なくサイトの閲覧ができるようになりました。

これは私にとってかなり大きなニュース。
 
 

3.会話のタブーがなくなった


2016-10-04-1475618542-1816949-1s.png

5年前までのミャンマーの人たちの印象は、とても気さくに話しかけてくる人懐こさがある一方で、政治の話などタブーには口をかたく閉ざす、いつも何か見えない緊張があるような、複雑さをもち合わせているという感じでした。

でも今では、みんな自由に現政権や政策についての議論をし合たりしています。

もちろんすべてが完全に自由になったわけではないのかもしれませんが、それでもかつての「話してはいけない」というタブーから開放された、社会の健康さを肌身で感じています
 

4.コカコーラもKFCも買えるようになった


2016-10-04-1475618686-1077797-3s.png

今から4年前の2012年6月、コカコーラがミャンマーに60年ぶりに再進出すると発表して、とても話題になりました。

世界で唯一コカコーラの飲めなかった3ヶ国(残りはキューバと北朝鮮)に入っていたミャンマーは、この頃を皮切りに、どんどん外資ブランドの進出を迎えるようになりました。

それまでKFCをコピーしたような店、ダンキン・ドーナツ風の店......くらいしかなかったヤンゴンでしたが、今ではKFC、Tony Roma、Pizza Hut、Lotteriaなどの見慣れたお店にたくさん出会うことができます。
 
 

5.市場からスーパーへ。買い物スタイルが大きく変化


2011年、今では外国人やミャンマー人富裕層のあいだで定番の高級路線スーパー「Market Place」が初めてオープンしました。

2016-10-04-1475618840-4235882-5s.png

ひと昔前は、路上の市場で野菜や肉魚を買うスタイルがごく普通で、スーパーは数もほとんどなく、あっても生鮮品は鮮度が悪いために市民に利用されていなかったヤンゴン。

その後、外資の合弁参入もあり質が改善されてきたこと、市場が夕方に終わるのに対してスーパーは夜まで営業していることなどから、ミャンマー人のスーパー利用が増えてきていると感じています。

一方で、路上市場は道路を占有して行われることがほとんどで、市内の交通渋滞を招く原因にもなっているため、近年ヤンゴンの開発委員会が撤去に乗り出しています。道端で野菜を買う光景が見られなくなる日も遠くないかもしれません

ショッピングセンターも、ここ5年のうちに、Junction Square、Taw Win Centre、Hledan Centre、Myanmar Plazaなど新しくて大きな施設が次々とでき、ホットスポットが一新されました。

この他にも、ミャンマーでは日々たくさんの変化が起きています。日々の生活の中で、周りがどんどん変わっていくのを目の当たりにするのは、とても刺激的で、いいことも悪いことも含めて色々な示唆を与えてくれます。

次回は、私の感じている、これからの5年で変わりそうなことをご紹介します。

~この記事を読んだ方におすすめの記事~
ミャンマーの街づくりが私の使命!日系大手不動産からヤンゴンの現地企業に転職するまで
【ミャンマー大変化の予想4選】これから5年でミャンマーのここが変わる!
地方で働くローカル人材がグローバルで活躍できる、3つの理由!

ライター
大澤 四季/Shiki Osawa

一橋大学卒業後、森ビル株式会社に入社。住宅事業部や開発統括部で不動産管理運営、再開発、エリアマネジメント立ち上げの経験等を経た後、2015年11月、大学時代より毎年通い続けたミャンマーに移住。不動産開発プランナーとして、Yoma Strategic Holdings Ltd.(ミャンマーの複合企業SPAグループのSGX上場グループ会社)に勤務。
 

2015-05-16-1431738338-789227-abroaders2015051609.41.07.png

週刊ABROADERSは、アジアで働きたい日本人のためのリアル情報サイトです。海外でいつか働いてみたいけど、現地の暮らしは一体どうなるのだろう?」という疑問に対し、現地情報や住んでいる人の声を発信します。そのことによって、アジアで働きたい日本人の背中を押し、「アジアで働く」という生き方の選択肢を増やすことを目指しています。

HP: 週刊ABROADERS
Facebook:ABROADERS