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バングラデシュ人との第一子が無事に誕生!出産・育児事情を日本と比較

2017年01月12日 15時22分 JST | 更新 2017年01月12日 15時22分 JST

こんにちは、杉山弥央(みお)です。

9月29日に、バングラデシュ人の夫との第一子となる男の子を、無事に出産しました。

 

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ちょうど2ヶ月ほど経ちましたが、少しずつ成長する我が子と毎日楽しく過ごしています。

現在は実家のある札幌に住んでいますが、来年5月頃から息子と一緒に、バングラデシュへ帰り暮らす予定です。

今回は、バングラデシュでの出産や子育て事情について書きたいと思います。

 

 

ハードシップ高め!バングラデシュでの出産事情

 

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▶バングラデシュの親戚の赤ちゃん

 

私自身の出産は札幌でしたが、妊娠期間中のほとんどはバングラデシュで過ごしました。想像に容易いかもしれませんが、バングラデシュでのマタニティライフはハードシップが高めです。

公的なサービスにも、もともと非論理的で適当な部分がかなりある国ですが、病院も例外ではありませんでした。

例えば、病院によるとは思いますが、私の初めての妊娠検査は1日で終わらず、エコー検査や血液検査など、様々な検査を1日ずつ分けて行い、病院に4日通ってやっと結果をもらったというとんでもない非効率さ。

更に、自分が伝えた情報を誤ってカルテに記入していた医者もいたなど、信頼できる医者になかなか巡り会えず、計3回も担当医を変えてもらいました。

生活する上でも、妊婦にとっては大変なことが多々ありました。

道路の舗装も整っていない箇所が多いので、乗り物で移動する時も縦横に揺れる揺れる。

歩いていても、転がっている何かにつまづきそうになる。

短距離の移動用に、日常的に使用していたリキシャ(人力車)に乗る際も、足場が高いので乗り込むのに大きなお腹ではひと苦労。

外は土埃やゴミの匂いが強いところも多いので、つわりが激しい時は結構辛い......などなど。

8月中旬に日本に戻った時は、過ごし易さのあまりのギャップに、天国のように思えました(笑)。

また、出産に関して聞いた話によると、バングラデシュでは帝王切開の比率が非常に高いそうです。経膣分娩に比べ帝王切開のほうが費用が高いため、病院側としても積極的にこの方法を採るとのこと。

私は日本で経膣分娩を経験しましたが、バングラで出産していたら有無を言わさず帝王切開にされていたことでしょう。

 

 

一長一短?バングラデシュでの子育て

バングラデシュでは乳児に対して行う独特の文化があります。

例えば、おでこに大きな黒い点を描かれた赤ちゃんをよく見かけるのですが、魔除けの意味があるそうです。

 

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▶額に魔除けの黒点を描かれたバングラデシュの赤ちゃん

 

また、産まれたばかりの赤ちゃんの髪は、お母さんの羊水で汚れていると考えられているため、全部剃るそうです(普通に洗えば問題なさそうですが......)。義母にも「息子の頭を剃らないの? 」とよく聞かれます。

更に、バングラデシュでは本名とは別に、家族や親戚間で呼び合うあだ名があります。息子も本名とは別に、いつの間にか義母に「タシン」と言うあだ名が付けられ、よくテレビ電話伝いで「タシン、タシン」と呼びかけられています(笑)。

ちなみに「タシン」の名はバングラデシュでは有名なNHKドラマ「おしん」から来ているらしく、私の息子が日本人とのハーフであることから、義母が日本らしい名前をつけたい、ということで名付けられたそうです。

このようにユニークな文化がある一方、普段の生活においては、バングラデシュはある意味子育てしやすいかも? と思う一面があります。

そのひとつは、子どもに対し大人がとても寛容であるということ。

家の中で子どもが騒いだり物を落としたりなどしても、やって良いことと悪いことの分別がつく年齢に至っていない場合、大人たちはイライラすることなく温かく見守っている印象を受けます。

日本ではバスや地下鉄など公共の場で子どもが泣き出すと、嫌な顔をする人も少なくないと思いますが、バングラデシュではそのような光景を想像できません。

また、子育てをサポートしてくれる人が身近にたくさんいること。

バングラデシュでは親戚の家に遊びに行くのが休日の定番の過ごし方と言えるくらい、家族や親戚間のつながりが強いです。

また3世代で一緒に住んでいたり、中流以上の家庭であればメイドさんを雇っている家が多いため、日本に比べ、子どもの面倒を見てくれる人が多いことは明らかです。

 

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▶長期休みの際に、親戚の家に滞在した時の写真。親戚の子どもと

 

更に、日本のように遅くまで働く人が少ないということ。

働きに出ている父親も比較的早く家に帰ってきます。例えば、私の夫が子どもの頃、お父さんは16時くらいには家に帰ってきて、帰宅後はよく一緒に勉強したりサッカーをしたりして過ごしたそうです。

そういう意味では、母親にばかり子育ての負担がかかってしまうことは少ないのかなと思います。また、頼れる人が多いぶん、母親も仕事に行くことができるだろうと思います。

私も来年5月にバングラデシュに帰った際は、同居している義母や義理の弟、メイドさんを上手に頼り、仕事と子育てを両立したいと思っています。

 

 

日本とバングラデシュの育児事情は?

妊娠・出産をサポートする制度は、やはり日本はかなり整備されていると感じます。

日本では妊娠した時点で、母子手帳やそれに付随した検診が無料で受けられるチケットがもらえますが、バングラデシュではありません。その為、検診の記録や費用の負担は、個人に委ねられています。

出産費用に関しても、日本では補助がありますが、バングラデシュではありません。

病院に検診を受けに行った際は、日本では次回の受診日を医者から提示されますが、バングラデシュでは特に指示はなく、個人の判断任せです。

出産後も日本では定期検診や予防接種など、自治体からスケジュールが提示され、無料で受けられたり、保健センターの指導員が家庭訪問してくれて育児相談ができたりしますが、バングラデシュではもちろんありません。

総じて日本では妊娠・出産をかなり手厚くサポートしてくれますが、バングラデシュでは、すべて個人で能動的に情報を収集して判断していかなければいけないということを感じました。

しかしながら、日本は制度が整っている反面、核家族が多く母親ばかりに育児の負担がかかってノイローゼになってしまったり、公共の場で泣いたり騒いだりといった子どもらしい振舞いにも寛容でない環境であったりということもよく耳にします。

そのような面では上述した通り、バングラデシュは子どもと過ごしやすいのかなと感じています。

以上、バングラデシュの出産や子育て事情について書きました。

来年5月にバングラデシュに戻った際には、現地での子育てが実際にどんな感じなのか体感するのが今から楽しみです。

 

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ライター

杉山 弥央/Mio Sugiyama

1988年生まれ、北海道出身。異文化と触れ合い新しい世界をみることが好きで、アイスランドの留学や世界約35ヶ国への旅、また東京で国際交流を目的としたNPO「Japanize」を友人と運営した経験あり。東京、シンガポールでの勤務を経て、2016年1月にバングラデシュに移住。新しい環境で奮闘中。

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