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高校生で賑わう図書館じゃないと地方創生は難しい

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市議会会派の視察で、岐阜市が昨年7月に建設した図書館「みんなの森メディアコスモス」に伺った。私は市議会の厚生文教委員会に所属しており、またわが市でも新図書館建設をどうするかが市のテーマでもあるので図書館を視察する機会は多い。昨年と今年だけで6つの図書館を見に行っている。

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岐阜市の図書館「みんなの森コスモメディア」

今回、伺った岐阜市の図書館の外観は今風で、ツタヤ図書館を意識したのかなと思わせるコンセプトである。1Fが市民交流スペースで広い面積と開放的な空間の中に椅子や机が並べられており、そこでは飲食も自由である。1FにはLAWSONがあり、間もなくスターバックスカフェも入るという。

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2Fが図書館となっているが、どこかモスクを感じさせる雰囲気である。とにかく広く、トイレだけで2Fに2か所ある。飲食は2Fではできない。

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平日昼に伺ったので利用者は年齢層がやや高かったが、職員曰く、夕方以降になると高校生たちでいっぱいになるとのことだ。エリアも子どもコーナー、ヤングコーナー、社会人のコーナーなどに分かれており、全てのエリアごとに↓のような円形の読書スペースが設けられている。

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ただし、まだオープンしたばかりなので本の揃い具合は良いとは言えず、↓の子ども向けの本は割と充実していたが、中高生向けのヤングコーナーや社会人向けの本棚はスカスカだった。ただ、職員さんの数が本当に多く、1Fだけでも30人程度がPCに向かって仕事をしていた。

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この図書館は建物や内装だけでなく、地方では珍しい試みもされている。それは夜も21時までオープンしているということである。以前、東京都の千代田区立図書館に視察で伺ったとき、ビジネスマンのために平日は夜22時までオープンしているということだったが、18時くらいに終わってしまう地方の図書館では珍しい。

冒頭で書いたように、色々な図書館を視察し、私も市議会で図書館案↓↓を提案しているが1つの結論に達したことは「高校生が集う図書館でなければ地方創生は難しい」ということだ。

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つまり若い層、特にティーンから子育て世代の若いF1層女性が集まるような図書館にしなければいけない。本の貸し出し機能だけではダメで、エンターテイメント性が同時になくてはいけない。

この点、昨年訪れた海老名市のツタヤ図書館は高校生などティーンエイジャーで溢れていた。現在、色々とツタヤ図書館はネガティブな展開になっていて残念であるが、視察で私が先輩議員に伝えた感想は「高校生が楽しそうに集まっている段階でもうこの図書館の価値が分かりますね」ということだ。

ツタヤ図書館の是非はここで論じるのは控えるが、これからの地方政治は結果が全てだと思う。特に市町村の生き残りはいかにF1層含む若者が集い交流を生み出す空間を作り出せるかにかかっているので、これかもどんどん変わったエンターテイメント性の高い図書館の誕生が望まれる。

東猴史紘
http://toukoufumihiro.officialblog.jp/

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