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女性管理職率アップのために、今すぐオーストラリアからパクってこれる1つの行動

2014年03月20日 15時42分 JST | 更新 2014年05月19日 18時12分 JST

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安倍総理が、女性管理職を増やそう、という大号令をかけています。実際に国家公務員の採用において女性を3割以上にすることを決めました。政策として女性を活用しようと数値目標を掲げるのは、非常に頼もしいです。

しかし、現状の女性管理職は10%。

欧米の3〜4割には遠く及びません。

この逆風の中、女性だけに単に「頑張れ!!」といっても、中々大変そうな状況です。

そこで女性活用をむっちゃ頑張っている外国から、良い感じのアイディアをパクってくるのはどうでしょうか?

今回は、オーストラリアのある取り組みを見てみましょう。

"Male Champions of the Change"(MCC)、意訳すると「(女性活躍社会への)変革を担う男性インフルエンサーの会」の創設(2011年)です。

大手企業CEO(経験者を含む。)や国防軍参謀長など24人の「超影響力のあるおっさん」が参加。

例えば、ゴールドマン・サックス証券オーストラリア支社CEO、マッキンゼーオーストラリア代表、内閣府次官、オーストラリア・ニュージーランド銀行CEO、国防軍参謀総長等など。いかついです。(けど、みんな娘や孫娘がいる方々だそう)

そしてそんなVIPな方々が、集まって喋っておしまいではなく、ガチでアクションを取り始めました。

例えば、「ノーウーマン、ノーワーク」原理に基づき、こうした大企業14社が結託して「調達目標」を設定。女性が所有、もしくは経営している会社への調達額を増やすぞ、と約束したのでした。その影響、およそ300億ドル

これは、男だらけの下請けやサプライヤーは焦ります。経営陣に女性を入れこむインセンティブが一気に高まりました。

更には、自らの女性管理職登用も加速させます。MCC参加企業の一社、オーストラリア最大の通信会社のテルストラは、2011年には女性上級副社長を9%アップ、12年には24%も昨年対比で増やしました。

IBMオーストラリアは採用を変えました。圧倒的に男性社会なIT業界において女性を増やそうと、職務記述書を書き変えて、インターンの女性比率を48%にし、女性の中途採用も23%から30%に押し上げました。ここ50年で最も高い率だ、と言います。

このように、「でかい企業のトップが本気出す仕組み」を、日本でも、社長達自らで創れないでしょうか?

これが「国から言われて、しぶしぶ・・・」じゃダメなんです。一握りの人で良いから、この人達自らが「ガチでやってやんよ」と、本気と書いてマジでやりださなきゃだめです。

オーストラリアでも、政府から独立した「オーストラリア人権委員会」というところのコミッショナーだった、エリザベス・ブロデリックという1人の女性個人が、CEO達一人一人を熱意で口説いて始めたそうです。

どこかの省庁が、経団連に声がけして、みたいな形ではなく、たぎる思いを持った経営者が集った、というところがポイントかな、と。

そしてありがちな審議会よろしく、集まるだけでオシマイ、ではなくて、自分たちの企業から変える。かつ自社を使って全産業と社会に影響を及ぼしてやるぜ、というのが違うわけです。

こういうの、日本の大企業、大組織のトップの男性の方々、やりませんか?

政府だけに女性活用任せてないで、俺らが変えてやるよ、っていう気概を世の中に見せてやりましょうや。

それこそ、本当の男気ってもんでしょう?

(2014年3月17日「駒崎弘樹Blog」より転載)